ゴルフⅦ コンフォートライン試乗
2013年10月25日(金)
セールススタッフのあの手この手の搦め手には、敬服いたします。いえいえ、警戒しないといけません。徹っ手い的に、攻め込んできますから。それも嫌みなく。
ある自動車ディーラーでのことです。
私が、「消費税導入後は、ローンの利率を低くして販売の落ち込みを防ぐようにするのではないですか。」と今すぐに買う予定はないことを匂わすと、すかさず、「いま、利率が低くなっている魅力的なプランがありますよ。」と攻め込んできます。説明を聞くと、日本からの部品(リヤビューカメラ)の供給が間に合わずに、それに替える対策をほどこしたモデルを設定して供給に支障がないよう対応しているのだと言います。
しかも、リヤビューカメラは、サービスで他社製品を付けてくれるというのです。
なるほど、魅力的ではあります。しかし、「今支払っているローンが○万円なので、それと同額以下でないと・・。」と断るつもりで言うと、すかさず二の手です。
「車を借りるという発想で考えてみてはいかがでしょうか。」ときます。理由を聞いてみると、「ソリューションズ」、所謂「残価設定ローン」のことですが、それによると残価分ローンの支払額が少なくなります。確かに、今の支払額と同額で性能が大幅に向上したニューモデルに乗る事ができるということは・・、「ウーン」私の思考回路が働き始め、加熱により頭が熱くなってきたと思っていたところ、ハッと横に座っている妻の目を見て冷水を浴びせかけられたようになりました。
そうだ、本日訪れた目的は、試乗のためです。ここはひとまず、冷静にならないと・・。
ゴルフⅦのコンフォートライン1200㏄です。以前ハイライン1400㏄に試乗したことがあります。それとの比較を試してみたかったのです。
http://blog.goo.ne.jp/windy-3745-0358/e/effb13ea1cfb4306d51c2d98d2c4004d
サスペンションがトレーリングアームになっています。ハイラインは4リンクです。トレーリングアームの方が軽量化が図れるのですが、路面との接地性は4リンクの方が勝ります。
セールススタッフによると、このリヤビューカメラの供給が間に合わないということです。東日本大震災の影響がまだ残っているのだとか。
一番の関心の燃費ですが、4.7㎞の市街地走行で13.3㎞/ℓと出ました。私のⅥハイラインで同様の条件だと、11㎞/ℓ程度と思います。
二番目の関心事のトレーリングアームと4リンクの乗り心地の違いですが、これは分かりませんでした。ワインディングでコーナーを攻め込むような走りをすれば分かるのでしょうけど。
ハイラインとコンフォートラインの価格差は30万円です。はてはて、このことを前提に残価設定ローンなるものを組み、更に値引き次第によれば、ローンの支払額が現行額と同じになる可能性があります。
でも、僅かな試乗で両車を比べることはできません。したがって、購入を決定することはできません。
すると、それを見透かしたように、スタッフのダメ押しです。このディーラーでは休業日に一日間試乗させてくれるというのです。しかも両車!驚いた私はスタッフの顔をじっと見つめました。実に爽やかな表情をしているのです。いや、確信のある顔と言っていいと思います。
私達が帰ったのは、結局夜の18時過ぎでした。約2時間いたことになります。
私の背中には見えない蜘蛛の糸が付けられてしまっているのでしょうね。次に手繰り寄せられる日は何時でしょうか。戦々恐々としています。