水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

トンカツ放談

2010年12月06日 | おすすめの本・CD

 福田和也・石丸元章『男の教養 トンカツ放談』には名言が満載。
 「circus」という雑誌の対談をまとめたもので、毎回、トンカツを中心にした揚げ物をがしがし食しながらの時事放談のページだ。
 福田和也先生、けっして好きなタイプの評論家ではないが、文壇の常識なんかくそくらえという姿勢は魅力的で、それは50歳をこえてこれだけの揚げ物を食し、酒を呑めるところにそのパワーの源があるのかと思う。
 やっぱり男なら揚げ物いかねばと思い、昨日はGOGOカレーのカツカレーを食べておいた。

福田 デイトレードで500万円すってしまうなら、そのカネでトンカツ食ったほうがいい。
石丸 ホント、そうだよ。
福田 女の子と遊んだり、好きなもの買ったり、食べたり、楽しんだ時間の思い出というのは、ナチだろうとスターリンだろうと奪えないからね。
石丸 いいこと言うなあ。

 ほんと、いいこと言うなあ。
 部活も、誰にも奪えない思い出つくってるんだろうなと思う。
 別に金賞のトロフィーそのものがほしいわけではない。
 それももらうまでの時間、もらった瞬間の気持ちの高まり、その後の虚無感、そしてそれらを仲間達と共有したこと。
 誰にも奪えないし、誰にもじゃまされたくないと思う。

コメント
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