水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

読解力向上

2010年12月08日 | 日々のあれこれ
 PISA(OECD学力到達度調査)の結果が明らかになり、日本の15歳の学力が向上しているというニュースがあった。すばらしい。
 でもね、日本の先生方が本気になれば、あんなテストの結果をよくすることは、そんなに難しいことではない。
 とはいえ、前回、前々回以降、きっと中学校の先生方、いろいろ対応されたのであろう。
 おつかれさまです。
 文科省の方も、今回のことをきっとお喜びになってらっしゃると思う。
 さらに結果を出すには、今回までの取り組みを報告させたり、新たにこんなこともやりましょう的なことを言ったりしないことだ。
 だいたい、よけいな仕事を減らしさえすれば、中学校の先生方はもっと学力向上に力を発揮されるはずなのだ。
 何か事件が起こった後に、なんとかアンケートとか回ってきたって、「くそいがしいのにふざけんな」と思われるだけであろう。
 だいたい、公立の先生の教員評価にしても、あの制度のせいで、がんばろうと思う先生って増えるなんてことはないと思うのだが、どうだろうか。
 自己評価は他人の評価よりも必ず何割か上増しになっているのが、人間という生き物だ。 まして、その何割かの比率が平均より高いのが教員という人種でもある。
 なのに自己評価と管理職評価とのあいみつみたいなの、やるんでしょ。よく知らないけど。
 先生方を不機嫌にこそすれ、頑張らせる方向性になるとは思えないのだ。
 もっといえば文科省の存在そのものが。
 文科省からおりてくる様々な仕事が今の半分になるだけで、公立の先生方の仕事パフォーマンスはかなり向上する。
 幸楽苑のラーメンが美味しく感じられたのは、チーフが機嫌良く働き、それが他の授業員にも伝わっていたからだ。
 仕事って、それで何をやったかも大事だし、結果もほしいのはたしかだけど、直近の上司に「お疲れさま!」って言ってもらえるのが一番うれしい(なかなか言ってもらえないさびしさはよくわかる)。
 きっと、人の上に立つ者が一番に考えるべきなのは、従業員にいかに機嫌良く働いてもらうかなのだろう。
 だとしたら、文科省は真逆のことをやり続けている。
 部活の顧問としても、それを忘れてはいけない。
コメント
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