「論理的に考えるためには、徹底的に具体化せよ」とは、わが心の師、宇佐美寛先生の教えである。
ハーバード大学、サンデル教授による『これからの「正義」の話をしよう』は、現代社会の様々な問題をとりあげて、机上の空論ではない「正義」を、討論を通じて見出していこうとする講義録だ。
講義の映像を数分見たとき、これは授業というよりパフォーマンスだなとの印象をもち、本をぱらぱらっと見ると巧妙な誘導尋問かなとも思うのだが、来年度3年生の小論文対策を始めるまでには熟読玩味してみたい。
ただ、サンデル先生の名講義でも、ほんとに真剣に考えるには具体度が不足してるのではないか。
たとえば、妹の命を助けるために、臓器目当ての偽装結婚は許されるかどうか、という問題をたててほしいし、そのお礼に300万円は妥当なのか、上戸彩だから頼んだんじゃないのか、北乃きいちゃんだから、そこまでできるのではないかという、人として触れられたくない部分まで考えてはじめて、机上の空論でなくなるのではないかと思うのだ。
母親が原田美枝子、妹が北乃きい、婚約者が板谷由夏という、女子マネージャーがドラッカー読む以上にありえない設定をしてしまたドラマ製作班の倫理観も問われるべきであろう。どの登場人物にも「ほれてまうやろ!」状態に陥るしかないではないか。
実際問題、偽装でない結婚ってあるのかな …
ハーバード大学、サンデル教授による『これからの「正義」の話をしよう』は、現代社会の様々な問題をとりあげて、机上の空論ではない「正義」を、討論を通じて見出していこうとする講義録だ。
講義の映像を数分見たとき、これは授業というよりパフォーマンスだなとの印象をもち、本をぱらぱらっと見ると巧妙な誘導尋問かなとも思うのだが、来年度3年生の小論文対策を始めるまでには熟読玩味してみたい。
ただ、サンデル先生の名講義でも、ほんとに真剣に考えるには具体度が不足してるのではないか。
たとえば、妹の命を助けるために、臓器目当ての偽装結婚は許されるかどうか、という問題をたててほしいし、そのお礼に300万円は妥当なのか、上戸彩だから頼んだんじゃないのか、北乃きいちゃんだから、そこまでできるのではないかという、人として触れられたくない部分まで考えてはじめて、机上の空論でなくなるのではないかと思うのだ。
母親が原田美枝子、妹が北乃きい、婚約者が板谷由夏という、女子マネージャーがドラッカー読む以上にありえない設定をしてしまたドラマ製作班の倫理観も問われるべきであろう。どの登場人物にも「ほれてまうやろ!」状態に陥るしかないではないか。
実際問題、偽装でない結婚ってあるのかな …