水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

旭川商業高校

2010年12月15日 | 日々のあれこれ
 午後、成績会議がおわり、これで冬期講習の後半戦が終われば、少し落ち着くかななどと考えていたら、注文してあった全国大会のDVDがとどく。
 「笑コラ」で有名になった高輪台さん、鹿児島情報さんより先に、「カヴァレリアルスティカーナ」だけ観た。
 うちも一昨年演奏した曲であり、何回でもやりたい曲のひとつだが、音符自体はそれほど難しくないから、この曲で全国金賞をとるには埼玉栄高校さんのサウンドしかないのかと思っていたが、見事今年金賞を受賞された旭川商業さんの演奏だ。
 すばらしかった。最初の一音から最後の一音まで、奏者全員がすべての音を宝物のように演奏しているのがよくわかる。
 もちろん、全国の舞台に立つバンドはどこもそうなのだろうが、机の上のちっちゃなDVDで観ててさえ、それがひしひしと伝わってくる演奏だった。
 もとのオペラをDVDで観たし、オケの演奏も繰り返し聴いてきたけど、この吹奏楽のカヴァレリアは、オケとはまた別次元のよさがある。
 時々、オケのサウンドを目指すだけなのかと思われるアレンジや演奏に接すると、そんな音楽を目指すんだったら吹奏楽やる意味ないじゃんと言いたい時がある。
 でも、こんなカヴァレリアを聴いてしまうと、やはり吹奏楽にしかできないものはあると確信できるのだ。
 成績会議直後の喧噪のなか、数分間こっそり涙をこらえていたのはばれなかった。
コメント
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