水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

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2011年01月08日 | 日々のあれこれ
 「午前10時の映画祭」と銘打って、過去の名作の数々をお得な料金で鑑賞できるという企画を、新都心の映画館でやっている。
 ラインナップを見ると、さすがにいい企画だなと思うのだが、いかんせん午前10時には行けない。
 ところが最近は夕方にも上映されていて、なんと練習後「ロミオとジュリエット」に間に合うではないか。。
 これ中1かな、最初に観たのは。
 昔「春休み子供マンガ祭り」とか「怪獣大行進」とかを卒業して、映画館で初めてみた普通の映画がたぶんこれで、映画館を出てしばらくぼおっとしてた気がする。
 映画の内容よりもオリビア・ハッセーの姿が脳裏から離れない状態になっていたのだ。でも、それは当時この作品を観た全ての男子に言えることだったはずだ。観てない男子の頭の中は全員アグネスラムだった時代だ。
 たとえば中学2年ぐらいで、クラスメイトにオリビア・ハッセーがいたら、先生が何を言ったところで、男子は全員授業など手につかないと思う。
 今回改めてその愛らしさに感心し、当時の自分にタイムスリップできて泣けてしまった。テーマ曲のサントラも買ってきて「ワッティーザユース~」ってよく歌ったものだ。どんな話かは全然おぼえてなかったけど、シェクスピアの世界をそのまま再現しようとしたものだとわかった。
 年をとった分、感性が衰えたかなあと思うこともあるけど、ちがうかもしれない。
 昔は、あまりにも自分がカオスで、なんかしらないけどただ感動してるとか、ただ悲しいとかの状態だった。いま自分に少し分析的になれるのは、感性の衰えではなく、感じとるチャンネルが増えているのではないのかな。
 だから、身体能力は明らかに衰えていても、中身の質はあがっている。
 そういう意味では、この先もしばらくはトータルとしては成長していける気がするので、人生下り坂とばかりは言えない気が突然してきた。
 そう考えて生きませんか、保護者のみなさま。
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