芥川賞、直木賞の候補作が発表になっていて、朝吹真理子さんという若い女性作家が芥川賞のテッパンだとも聞いたので、新聞などでさかんに紹介されている『流跡』を読んでみようかと昨日本屋さんで手にとった。なんか難解そうだなと思い、どうせすぐには読めないしなあと買わなかったのだが、今日机の下から出てきた。いつ買ったのだろう。
昼過ぎアマゾンから届いた箱を開けたら『伝説のホテルマン「おもてなし」の極意』という本が出てくる。
う~ん。昨日電車のなかで読み終わった本だ。いい本だった。
「マニュアルを越えたサービスが大事」とあって、なるほどと思ったのだが、教員の世界にはマニュアルさえなくて、かといって徒弟制度でもなし、大学で学ぶ教育は現場では役に立たない。ほんとにテキトーな世界だなとあらためて感じる。
マニュアル的な本を書いてくださる先生もたくさんいるが、残念ながら、それを読む教員は何パーセントもいない。
昨年末、いじめがひきがねになった自殺と思われる事例が何件か報じられたが、その学校の先生が、向山洋一先生のでもいいし、河上亮一先生のでもいいし、今だったら野中信行先生の本もある。せめて何冊か読んでいれば、違う状況になっていたのではないか。
じゃあ文科省がアニュアルつくりましょうかということにでもなれば、何年もかかって莫大なお金をつかい、それでいて「これ現場じゃ使えないよね」的なものになるのも見えているから、それを望むのもむなしい。
教職についた本校のOBたちも、いろいろ苦労していると思うけど、自分ひとりで何でもやろうとしないという原則だけは守ってほしいと願う。
何かあったら、まず同僚、上司に相談。
それから本を読む。研究会に出むく。
われわれ教員は、誰に何を聞いたって恥ずかしくないぐらいの知的レベルでしかないのだから、妙なプライドは捨てる。
内向きにさえならなければ、絶対に活路は開ける。
ちょっと本気で机を片付けようとしたら、まるでネタのように『たった1分で人生が変わる 片づけの習慣』とか出てきた。
読んでない本もふくめてブックオフに2箱もってった。さあ、予習しよう。