しつこいけど課題曲「寿限無」はよくできていると思う。
現実問題として、無理なく演奏できる曲という観点からも、多くの団体が取り組まれるのではないだろうか。
となると、リズムにあわせて「寿限無、寿限無 … 」とみんな言ったりするんだろうな。
ほんとうの落語家さんのを聞いてみたいと思う人が増え、平日はがらがらの日が多い池袋演芸場が、春ぐらいから突然中高生で賑わうなんてこともおこるだろうか。
おこらないか。突然出かけて「寿限無」を聞ける可能性はきわめて少ないし。
基本的に若い前座さんがかける噺なので、もしどなたが演じたとしても爆笑にはならないと思うが、いろんな落語家が改作をしているし、ラップ「寿限無」のCDも出ている。
「さよなら絶望先生」の久保田先生による「じょしらく」というマンガがある。
文字通り女子の落語家さんが主人公のマンガで、CD付き特別版コミックが出ている。
せっかくなので軽い気持ち買って聴いてみたら、「寿限無」のパロディ「二次元無」にびっくりした。
後藤沙緒里さんという声優さんが演じているのだが、さすが声でごはん食べてる方はすごいものだと思わせられた(業界ではちょう有名な方なのだろう。そうでしょ、さこう君?)。
「二次元の世界」にはまっているオタクがリア充になって結婚できて娘が生まれて、そこで名前をつけるという設定だ。
娘をみて「稼働箇所が多いよ」「名前?デフォルト設定は無いのか…」なんて台詞は、さすが久保田先生だ。
で、オタク仲間のおしょうさんに相談してつけた名前が、
「ハルヒハルヒ、シャナの逢坂大河、ルイズ・フランソワーズ・ル・ブラン・ド・ラヴァリエール、鉄乙女に惣流・アスカ・ラングレー、沢近愛理に三千院ナギ、翠星石翠星石翠星石の真紅、真紅の神楽坂明日菜、明日菜の柊かがみの桂ヒナギクの遠坂凛の荻上」
おれはほとんどわかんないキャラばかりだけど、爆笑してしまった。
多くの部員たちには慣れ親しんだ名前ばかりじゃないかな。
とにかくよくできた作品だった。
「寿限無」を作曲された足立正先生には、ぜひ「二次元無」も作曲していただきたいものだ。