2月11日
せっかくのご縁をいかすべく、音楽座さんの稽古に一年生中心で見学に行かせていただいた。
地方巡業に出かける前日の通しリハーサルだったので、衣装を着てない以外はもうほぼ本番そのもので、シーンをとめてのダメだしなどもない。
舞台と客席というより同じ空間にいる感覚のせいで、先日見せてもらった本番の舞台以上に役者さんのエネルギーが伝わってくるばかりか、客席からは見えない部分で、どれだけたくさんの人が本気で芝居をつくっているのかも感じる。いつしか部員に何かを感じてもらいたいとかいう当初の目的は忘れ、ただただ感動してた。みんなも感じてくれたんじゃないかな。行ってよかった。
心地よい興奮と陶酔感の余韻を大事にするために、帰りはまたロマンスカーにのり、缶ビヤを一本所望いたしました。
新宿につくと山手線がとまってて、そのせいで埼京線のホームがとんでもない状態になっていた。
急ぐ旅でもないと思い、てくてく西武新宿まで歩き、今度はレッドアローの小江戸号で本川越まで。
40分以上乗って特急券410円は、かなりお得感があった。
2月12日
受験に向かう次女のおにぎり(鮭こんぶ・高菜ちりめん・ツナ)をにぎったあと、南古谷に車をとめて久喜へ向かう。大宮から東北線のグリーン車に乗ってみた。ゆったり座れるうえにテーブルがあるのがいい。席に着いてすぐ仕事をしはじめ忙しい会社員風を装ってみたが、いかんせん20分で着いてしまうから古典の予習一問おわらなかった。これで550円はちょっとボリすぎではないかな、JR東日本さん。
久しぶりの指揮法レッスンはなかなか進まない。
「先生、ここはどうすればいいんですか」と安易に聞いてしまうと、「どういう音楽にしたいんですか?」「どんなイメージ?」と尋ねられ、それがないことに気づく。
音楽座のリハが終わったあと、団員の藤田さんがいろいろ部員達に話をしてくれた。
「どうやれば気持ちが伝わるんですか」という質問に、「まず感情で満ち溢れてないと、お客さんには伝わらないよ」というお答えをいただいたことを思い出す。
ないものは表せない。機械的に三拍子をきざんでもワルツにはならないのだ。
終えて普通車で南浦和へ移動し、さいたま市文化センターでの楽曲研修会に出かける。
春日部共栄さん、伊奈学園さんの演奏する課題曲を聴けてよかった。
楽譜が来て一週間くらいでこのレベルに達してしまうのかという驚きは、毎年のことだ。
いや楽譜が来てからに期間の問題ではない。
そういう演奏体を何ヶ月、何年でつくりあげている氷山の一角として目の前の演奏はある。
1・2年生たちは、無事に新潟や札幌についただろうか。