文系理系決定のための学年カリキュラム説明会があった。
まず各教科の先生方がそれぞれの説明を5分づつ話すのだが、内容の説明から入り、いつしか今の勉強姿勢ではこの先不安だという話になる。
カリキュラム説明というよりお説教の会になってしまったのではないかと感じてる子もいるように思えたので、最後の出番では、そうさせてる君たちがわるいんじゃあ! 的に話をさせてもらった。
どちらを選ぶにしても、今の勉強姿勢ではだめなことはわかってるよね。
文系か理系か、どちらかに丸をつけて提出すること自体が大事なんじゃない。
そうやって選ぶことで、これからどうやって勉強していくか、残りの高校生活をどう過ごしていくか、ひいてはどんな大学に行って何を学ぶのかを自覚するために選ぶんだよ。
まず自分の好きな方を選ぼう、興味のある分野を選ぼうという考え方があって、それは一面真理ではある。
自分が好きなことというのは、一つの要素に過ぎない。
これから幸せになるために、いい人生送るために大学に行くんでしょ。
そのためには、自分という資源をどう効果的に用いるかを優先的に考えないといけない。
自分の好きなことという一つの要素だけを大切にする愚をおかさず、自分がどういう分野に向いていそうなのか、どういう人間ぽいのかを客観的に考えてみよう。
好きかきらいかより、適性があるかどうかの方が、実は大事なのです。
あと、就職のことまで考えて選ぼうとする人もいるけど、それは非現実的だ。
たとえば理系の方が就職がよさそうだからと理系の大学に行ったとする。でもそこで学んだ勉強をいかせる仕事につける人は実際にはほんの一握りだというのも現実だ。
さらにぶっちゃけると、いま川東でやってる程度の数学が大変だと感じてるのなら、理系は向いてない可能性がきわめて高いのも事実だ。
とにかく、教室全体がもう少し知的な空間になるように、みんなでがんばっていこう。
ノーベル賞の山中先生も、最初は外科のお医者さんだったけど、あんまり向いてなくて、研究の方にうつり、それであそこまでになったのです。そんな高いレベルでも向き不向きはある … という話も入れようかと思ってて抜けてしまった。
ほんとは超進学高のように、三年になってから文理を分けたり、もしくはそういう分け方をせずに三年になってからの選択科目で対応できるようになるのが理想かもしれない。
でも、本校の生徒さんのニーズ、学力、入試の現状を考えると、これでも時間が足りない。
中高一貫の生徒さんもライバルなのに、部活もやって勉強もやろうとしている。
なんと欲張りな学校なのだろう。
久しぶりに部活のない土曜で気持ち的に余裕があったので、みかみさんで味噌ラーメンをいただき、髪を切ってきた。古典の試験はめどがついたので、現代文をさくさくっとあげてソロモン入りしたい。