水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

上達

2016年02月15日 | 学年だよりなど

 

  学年だより「上達」


 スキー実習おつかれさまでした。みんなで協力しあえたおかげで、充実した四日間になりました。
 とくに、室長さん、実習班の班長さんには、あらためて感謝します。ありがとうございました。


 物事の上達への一番の近道は「プロに習うこと」だ。
 先輩とか、経験のある友人とか、その道を先に歩いている人に習うことももちろん効果があるが、我流におちいる危険性がある。
 プロは、プロとして生きていくために、アマチュアが想像できない時間をかけてその道に取り組んできた。
 たとえば、スキーのレッスンを、今回のような班ではなく個人で受けるとすると、2時間で1万円ぐらいかかる。楽器や歌のレッスンも、先生によって差が大きい分野ではあるが、45分で7~8千円ぐらいが一般的だろうか。ビジネスマンが、仕事上のコンサルティングを受けるとなると、30分5万円という世界もある。
 みなさんの感覚からは、高いと感じるかもしれない。
 しかし、レッスン料金というのは、その30分とか1時間ではなく、その講師が積み重ねてきた何十年分かへの対価だから、実はものすごく良心的な設定なのだ。
 何十年分の時間と労力とをかけて得られた知見や技を、つまりお金に換算するならとんでもない額に相当するものを、わずかなお金で手に入れることができる。
 ただし、その価値をどの程度深く感じられるかは、習う側のレベルに左右される。
 なんでもないようなプロの一言の重さを感じるためには、習う側も一定のレベルの達している必要があるのだ。
 たんに習う側の技術レベルという問題ではなく、そのことに対する姿勢のありかたと言っていい。
 「どうすればもっとうまくなれるのか」「ここはどうすればいいいのか」という強い疑問を持ってレッスンに望んだとき、同じ道を苦労して克服してきた先生は、必ず適切なアドバイスをくれる。


 物事の上達にもう一つ必要なのは「圧倒的な量をこなすこと」だ。
 堀江貴文氏が、「起業してほぼ確実に成功する方法」というブログ記事でこう述べている。


 ~ どうもたまに上手くいかない人がいるみたいだ。
  なぜだろう? と疑問に思って考えてみた。
  で、これなんじゃないか? と思ったことが一つだけあった。
  それは睡眠時間以外のほぼ全てを仕事に使っていないということじゃないかと。 ~


 堀江氏は、起業して成功したいという人に対して、好きなことではなく確実に利益のあがるものにまず取り組めと具体的に指導してきた。しかし現実には、うまくいかない人がいる。
 それはなぜか。結局は、たんに量が不足しているだけだったと、堀江氏は述べる。

コメント
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