水持先生の顧問日誌

我が部の顧問、水持先生による日誌です。

入学式

2010年04月03日 | 日々のあれこれ
 入学式後の歓迎演奏会は、昨年にひきつづきSEASONSさんにお願いした。
 妙齢の女性による弦楽五重奏(ヴァイオリン3+ヴィオラ+チェロ)だが、クラシック作品だけでなく、様々なジャンルの曲を聴きやすいアレンジで演奏してくれる。
 「瞳をとじて」は毎年なけるし、初めて聴いた民謡ナンバー「木曾節」のアレンジが秀逸だった。
 何回もお越し頂いたオーケストラさんの演奏も格調高くて入学式ぽくはあったが、やはりビジュアル的にもSEASONSさんは新入生にも喜んでもらえたのではないだろうか。
 河村舞子さんのMCもすっかり洗練されているし、演奏の安定感とともに、楽しませてもらった。
 機材搬出搬入は当然吹奏楽部員である。
 片付け後、基礎と課題曲Ⅳの合奏。
 Ⅱ、Ⅳのマーチを音だししてみたが、生で聴くとどちらもよい曲である。
 ただ毎年のことではあるが、ごまかしは全く通用しない。
 全員がいい音で吹けなければまったく勝負にならないとあらためて感じた。
 練習後、急いで帰宅させて学校の戸締まりをし、新人歓迎会へ。
 今年度からいっしょにはたらくことになった先生方の歓迎会ということで、川越駅西口のラ・ボア・ラクテへ。
 それが終わって吹奏楽の保護者会の役員さんのお疲れ様でした会は、和民。
 口々に定演よかったですと言っていただいてほっとした。
 引き続いて、11期OBの呑み会で東口の日本海庄やへ。
 30歳を越えてすっかりおっさんになった代が、三分の二以上集まっているのがえらい。
 現役時代しょうじき手をこまねいた代ではあったが、おそらくそういう代だからか、それぞれが娑婆の中でしっかりとした立ち位置を持っているようで(どの程度確信をもっているかはわからないが)、しかも多士済々という言葉がぴったりの現況をきいて、時の流れを感じつつも、みんな本質は変わらないとほほえましかった。
 こちらは、本質はもとより、やっていることが十年一日の身ではあるが、こうなってくると、どれだけ変わらずにいられるか頑張ってみようかなという気持ちになってくる。
 たくさんの方々とお話できた、すごい日だった。
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サヨナラサヨナラ

2010年04月02日 | 日々のあれこれ
 竹仲絵里さんは、せつない歌い手さんだ。
「サヨナラサヨナラ」を聴き始めると、別れをむかえた恋人どうしの光景が目にうかび、泣けてくる。というか、別れを告げられた女の子の気持ちに入ってしまってせつなくなる。
 別れ話を切り出されそうな雰囲気を感じ、明るく振る舞ってみたものの、でも彼の気持ちに気づいてしまう瞬間の描写。

 ~ 街外れの観覧車から あなたと見下ろす夕枯れの街が好きで
   はしゃいで揺られて バランス崩して しがみついて
   気づいたの アクリルの窓に映り込む あなたの遠い瞳 

  「ねえ見てた?となりのゴンドラでキスしてたよ」
   せがんだわけじゃ無いけど どうして今日は手も握らないの?
   何度も言いかけては飲み込んだ言葉が 何かはもう分かってた
   でもずっと側にいたいって お願い一人にしないでって
   祈るように笑ってみる 私につぶやいたあなたの答えは ~

 ほんとに、こんなに情景が目に浮かぶ曲も珍しいと思うほどだ。
 でも、この流れで「サヨナラ」なんて直接的に言う男じゃだめだよ。
 さよならしな。おじさんのとこおいで、なぐさめてあげるから。
 
  ~ ねえ、きいて? もうなんでも一人でやれるのよ
   ストーブのオイルだって こぼさないで上手にできるわ ~

という二番の歌詞をきいて、水谷豊の「レモンティーで乾杯」を思い出した。

  ~ ぼくがいなけりゃ、地下鉄の乗り換えさえも とまどう君が
    見知らぬ愛の乗客に 想像さえもつかない話 ~

 男は頼られることを好む(もちろん「誰に」に大きく左右はされるが)。
 女は頼ることを好むのではなく、頼られていると思っている男を見ることを好む。
 ストーブにオイルは入れられるし、地下鉄の乗り換えだってできないことはないのだ、ほんとうは。
 でも、ちょっと甘えたくて、甘えてあげたくて、そんなふるまいをする。
 ぶっちゃけ男は何歳になっても根っこはチョロい少年のままなので、「しょうがないな、おまえは」って言ってしまうものなのです。
 ストーブのオイルを自分でいれたとき、心の準備はできてたんじゃないかな。
 この曲、名曲です。
 竹仲絵里さん、どえらいべっぴんでんですわ。


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新年度

2010年04月01日 | 日々のあれこれ
 年度があらたまった。
 午前中は、職員打ち合わせ、学年会議、教科会議、机の移動、理事長訓話など。
 さすがに学校をあけるわけにはいかないので、演奏会実行委員長に、来年の定演の会場を申しこみに行ってもらった。
 残念ながら第一希望の3月第4日曜はゲットできず、次回は3月25日金曜夕方の開演になる。
 20回という節目の演奏会を成功裡に導くため、またじわじわと、今度こそ早めにとりくんでいきたい。
 そのためには、まず新入生勧誘。
 そのために、まず入学式での心地よい演奏。
 そうか、目的が決まっていると、それに向かって逆算してあれこれやっていけばいいのだ。

 一昨日、単発の講習を行った。
 難関大学志望者対象の春期特別講習と銘打って募集してみたが、10人くらい集まるといいなあと思ってたら30数名の申し込みがあり、しかも皆ちゃんと出席してきた。えらい。
 英数国のうち国を担当したが(あたりまえか)、用意した問題の説明に入る前に、つい能書きが多くなってしまう。
「君たち、難関大学に合格することは夢の実現ではないよ。
 そんな小さな夢でどうする。
 将来何かしでかしたい、ビッグな男になりたい、世のため人のために貢献したいというのが夢で、大学合格はその通過点にすぎない。
 合格そのものは人生の目標ではなく、ひとつずつこなしていく課題だ。
 センター試験で何点とる、二次試験で何点とる、というのを設定して、そこにいたるまでにやるべきことを確実にやっていこう。
 つまり自分合格プロジェクトだ。
 そのプロジェクトは、自分で管理していかないといけない。
 ノートを一冊用意して、大まかな図面を書くことからはじめよう。
 わかったかい。そしてノートの表紙に○○大学合格への道と書くのだよ」
と気づいたらアジっていた(死語かな?)。

 コンクールも同じだ。
 目標地点ははっきりしているのだから、そこから逆算してやるべきことをやっていくしかないのだ。 

 
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