書評、その他
Future Watch 書評、その他
カレンダー
2016年8月 | ||||||||
![]() |
||||||||
![]() |
||||||||
日 | 月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | ||
![]() |
||||||||
1 | 2 | 3 | 4 | 5 | 6 | |||
7 | 8 | 9 | 10 | 11 | 12 | 13 | ||
14 | 15 | 16 | 17 | 18 | 19 | 20 | ||
21 | 22 | 23 | 24 | 25 | 26 | 27 | ||
28 | 29 | 30 | 31 | |||||
![]() |
||||||||
![]() |
||||||||
![]() |
||||||||
|
goo ブログ
過去の記事
カテゴリ
サイン集(559) |
コレクティブル(495) |
読んだ本(2941) |
映画、観劇、音楽、その他(258) |
Weblog(2) |
最新の投稿
禁忌の子 山口未桜 |
警察官のこのこ日記 安沼保夫 |
バールの正しい使い方 青木雪平 |
人魚が逃げた 青山美智子 |
小説 野崎まど |
漫談 漫談の真髄 |
謎の香りはパン屋から 土屋うさぎ |
ことばの番人 高橋秀実 |
死の貝 小林照幸 |
未整理な人類 インベカヲリ |
最新のコメント
htsunai/絵画展 コートールド美術館展 |
芋田治虫/王室と不敬罪 岩佐淳士 |
omachi/いつかの人質 芦沢央 |
Unknown/古書店アゼリアの死体 若竹七海 |
野っ原/ようこそ授賞式の夕べに 大崎梢 |
mimizuku/三月 大島真寿美 |
岡本 絵里奈/ミャンマーの柳生一族 高野秀行 |
神崎和幸/おれは非情勤 東野圭吾 |
bigboss/1959年 ワールドシリーズ |
衣恵/るり姉 椰月美智子 |
最新のトラックバック
ブックマーク
goo
最初はgoo |
プロフィール
goo ID |
yb2007 |
性別 | |
都道府県 |
自己紹介 |
非公開 |
検索
gooおすすめリンク
![]() |
URLをメールで送信する |
(for PC & MOBILE) |
![]() |
![]() |
雪の花 秋吉理香子
少し前に著者の長編を読んで面白かったので、本書を読んでみることにした。本書に収められた4つの短編は、それぞれが違った光を放っている。特に最初の2編が素晴らしい。両親の離婚をけなげに受け止めようとする中学生を父親の目から描いた最初の作品、突然の妻の失踪の謎を追いかける老人を描いた2つ目の作品、全く違う世代の心情をここまで細やかに描くことができる作者の力量に、まず驚かされる。著者の略歴をみると、小説家であると同時に映像関係の仕事もしているという。映像関係の仕事と小説の両方を手掛ける作家の作品はこれまで何冊も読んだが、期待外れのことが多かった気がする。映像化されることを意識したり、視聴者の反応を意識的に操作しようという下心が透けて見えるようでどうしても好きになれない部分があるからだ。本書は、そうしたわざとらしさとは無縁なところにある。物事を人に伝える時にその媒体を何にするか、著者がそれをよく知っているからだろうと思う。これで、著者の作品は、長編と短編を一冊ずつ読んだことになる。作風などから考えると、次の短編集というのは当分期待できないのかもしれないが、自分としては短編集の方が断然作者の良さを感じられるような気がした。(「雪の花」 秋吉理香子、小学館文庫)
コメント ( 0 ) | Trackback ( 0 )