四十歳の頃に信州にテニスに行きました。夜空を見ながら、仲間の一人が「人生は春夏秋冬に似ている。我々の歳は秋だな」と呟いた。その時は「そうだな」と相槌を打って、頭の隅にその言葉を残した。
それから何年か経って、中国の五行陰陽説から青春・朱夏・白秋・玄冬の考え方を知った。
振り返れば、自分の青春は「大したことは何もできなかった」、朱夏は「まあまあ自分なりにやれたかな」と思う。
ずっと朱夏でありたいと思ったが、既に「白秋」の時代になっていた。
やがて白秋も必ず玄冬へ入る。玄冬の色は黒である。どうしても人生の最後の季節という暗闇に躊躇していた。
今年は新型コロナ二年目となった。全く終息する気配はない。そろそろブログのタイトルを変える時期となったようです。
2021(令和三)年から「白秋から玄冬へ」とタイトルを変えました。
謹賀新年