日本人は現世利益が好きな民族だ。古代仏教においても現世利益の薬師如来信仰が興隆した。薬師寺の興隆がその例だ。
かつて地方の農協族を地盤に自民党の支持は盤石だったが、2000年以降、新自由主義や都市生活重視の中で農業支援がおろそかになり、地方の反逆を招いて民主党政権樹立の要因となった。
ただ地方は、自民党に「地方を忘れるなよ」と脅かしただけで、3年ですぐに戻したのだろう。
今回のコロナ禍で、自民党は、医療業界、中小企業業界、飲食店業界に極端に冷酷であった。
地方は感染さえ来なければ、ワクチンで一応心情的には収まるかもしれないが、都市部は感染が収まらず、オリンピックを強行して、スガ自民党が潰しにかかった業界がどういう反応に出るか判らない。
あくまでも現世利益を追い求める民族である。理念や思想よりも、その意味でスガの地元である横浜市長選は今後の都市部の衆議院選挙を占うリトマス試験紙となるだろう。
現世利益を怠ったネオ自民党に鉄槌が振り落とされることを期待している。それでも、世襲のボンボン議員たちは解からないかもしれないが。
ともかく学歴や家柄なんかはどうでもいいが、ヒトとして無能で、無責任で、厚顔な政治家に飽き飽きしている。
旧自民党が造った土建屋国家はいつまでもつのだろうか。