玄冬時代

日常の中で思いつくことを気の向くままに書いてみました。

煎じた爪

2022-03-14 15:57:46 | 時事

今非道で残忍なプーチンの振舞の犠牲になろうとしている遠くウクライナの人々を考えると、これまた世迷い事と言われそうだが、コロナ禍にあって、ショック・ドクトリン(惨事便乗型資本主義)ならぬ、惨事利用型軍事侵攻だと思う。

ミャンマーの成功をきっかけにしたのか、抑々ロシア・ワクチンが効かなかったための国民の不満のはけ口にしたのか、狂人の指導者の心情は解らないし、解りたくもない。

この国でも、アベ系の右傾自民党はこのウクライナ・ショックを利用するかもしれない。

それは「九条骨抜き」か「緊急事態条項の創設」と云った憲法改正に突入するかもしれない。

岸信介はA級戦犯を遁れて、この国に何を残したのか。少なくともアベという倫理感の欠けた孫を残したたことは如何なものか。米国従属の右傾自民党の礎を残したことは如何なことか。

城山三郎は『落日燃ゆ』の中で、先の戦争の原因を、「長州のつくった憲法が日本を滅ぼすことになる」と書いている。つまり長州の伊藤博文が作った旧憲法の「統帥権の独立」を許した構造を指してのことだろうが、この国には、戦前も戦後も、長州(山口県)出身の総理が多すぎる。

そして、やみくもに旧憲法の方向をただ賛美するだけの無学な輩があまりに多い自民党の旧指導層の末裔たちに、プーチンの煎じた爪を見る。実にウクライナの惨禍はこの国にも降りかかろうとしている。

路地もの野菜を買った。春菊、切干し大根、サラダ大根。これからの生活は、こういうモノが大切なもの、貴重なものになるだろう。

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする