プーチンのウクライナ侵略が引鉄になって、第三次世界大戦の予兆さえ囁かれる事態ともなっている。
プーチンの野望の果ての暴挙は、不思議にもこの世界を一挙に100年以上の昔に時計の針を振り戻してしまった。まあナポレオンの時代ではないが、少なくともスターリンやヒットラーの時代になってしまった。
ただ違うのは片手に原爆を持っているだけである。もう一方の手には、旧日本陸軍の満州関東軍参謀の石原莞爾と同じに、自分で爆発させて敵がやったと騒ぐ満州事変で使った策動があるだけだ。
それを「偽旗作戦」とか言うらしい。グーグルで調べれば、「敵になりすまして行動し、結果の責任を相手側や第三者になすりつける行為」とある。全く満州事変と同じ手口である。
ふと、変なことを思い出した。嘗て「歴史に発展の必然性もないし、法則性もない」とカール・ホッパーという人が言ったらしい。私も21世紀を迎えるころに「歴史は繰り返さない」とシニックを気取って、嘯いていた。
いやいや、私も死んだ父母と同じように、世界の醜いモノ、汚いモノ、苦しいことを、この目でしかと見ないと、あちらの世界には行けないのであろう、ということが少しずつ解ってきた。
先週、このコロナ下でも、戦争が勃発していても、土筆が出ていた、…。