第二次世界大戦は1939年のドイツ・ポーランドのバルト海の港町ダンツィヒの帰属問題に端を発して、ポーランドの後ろ盾となった英仏の独への宣戦布告によって幕を開けた訳である。
この時のアメリカの態度が微妙であった。ルーズベルトが異例の三選を目指す選挙活動中であり、「あなた方の子供を戦場に送ることはない」と高らかに宣言していた。
歴史は全く同じに繰り返すことなどない。しかし教唆に富む前例となることは往々にしてあるようだ。
今回のロシアのウクライナ侵攻はどうだろうか?第二次世界大戦と同じにアメリカ国民の戦争への忌避感を受けてか、当初の段階からアメリカは参戦しないと明言している。
たぶんプーチンはそれを信じて、原爆の脅しを使って侵攻したのだろう。
彼は喜劇役者上がりのゼレンスキーを鼻からバカにしていたのではないだろうか。即座に亡命でもするだろうと高を括っていた。ところが、全く逆に彼は敢然と戦う道を選択した。そして、ロシアの戦い方はまるで20世紀、いや19世紀的な残虐で略奪的な戦いだったが、それがSNSで世界に発信されたところで、ロシアの國自体の文化・精神性の荒廃を暴露させる結果となってしまった。欧米人は「やっぱりロシアはヨーロッパの仲間に入れられない野蛮な国だ」と再認識したに違いない。
結果として、欧米は自らの血は流さず、兵器はふんだんに供与している。
兵器といっても、AIのような人間以上能力があるモノもある。これじゃ派兵と大して変わらない、むしろ人間以上だとプーチンが嘆いた。しかし、プーチンは一旦振り上げた拳は降ろせずに、自らの権力と威勢の保持の為に原爆や化学兵器を使うかもしれない。若し使ったならば、「核の(戦争)抑止力」そのものが無いということになる。
にもかかわらず、核の共有を言う自民党のアベ系議員たちは、…だ。そんな人たちが多額の議員報酬を受けているとは、勘弁してもらいたい。この國は武器を持たせれば、軍隊を持たせれば、(敵基地)攻撃力を容認すれば、前とおなじの軍事国家になる。ほんとうに失敗に懲りない子孫たちだ。
119回も嘘をつく人は永くてもこの程度の足跡だろう。