もしコロナが来なかったら、多分一年目のコロナの時には念願のインドと中国の奥地に行っただろう。その次の年は南米に行っていたかもしれない。今年は、欧州か米国と妄想していたが、またも自粛生活三年目に入った。もっとも今の欧州が風雲急を告げているから、二重に困難である。
ゴールデン・ウィークは人波を避けて、古い街並のある長後方面に足を延ばした。地元では長後を通る街道はみな長後街道と呼んでしまうのだが、大和市の高座渋谷あたりでは滝山街道と云うそうだ。
後北条氏の時代からの古道で、八王子から藤沢、江ノ島迄の巡礼の道だったと書いてある。
暫しの間、大きな楠に見とれていた。小学校が区画整理で移転したが、楠は其の儘にここに残ったとのこと。
何だか、長い間子供たちを眺めてきた楠は神々しく見えた。ともかく今日は晴れた、何もない五月の晴れた日だった。それで良しとしよう。