先日のデモクラシータイムスを見ていて思ったが、各自の意見をそれぞれ遠回しにいうだけで、誰かの意見をはっきり否定したり、疑問を呈するモノではないらしい。つまり討論会じゃなくて、相手の意見は十分過ぎる程尊重する。
その姿勢は上品で良いとしても、気になったのは三木さんという方は情報公開のプロらしいが、そもそもこの国は情報を隠蔽、改竄することを基本原則とする行政國家ではないのか。言葉では情報公開というが、実は「情報隠蔽法」なのであろう。その現実から語らないと、細部の技術論や物知りで終わってしまう。
高千穂商科大学の教授は学生への講義をそのまま持ってきたような喋り方だ。日刊ゲンダイの編集長は喋るのが下手だが、しかし喋るのが大好きだ。結論はいつもゲンダイの記事程度だが。白井准教授は一番の論客だが、司会の山田爺さんに好かれないのか、ポイントで意見を求められずにずっと不満そうだった。
しかし、ネットと云えども、難しい時代だと思った。あまりに本当の事や鋭い事を言うと、宮台氏のようなことが起こらないとは限らない。
近頃はかなり緊迫した世情ではないか。戦前のように、テロによって言論が封じられる事がないことを希う。
台湾有事や防衛費倍増との危険な言葉が埃や塵のように飛び交い、いつのまにか、戦争に向かって滑落していく空気感がある。
魚釣草とも、鯛釣草とも、云うとか。
十数年前に初めて見つけた時の驚きの印象があるが、今ではそこら中で見る花になった。