唐突だが、城山三郎は『落日燃ゆ』の中で「長州のつくった憲法が日本を滅ぼすことになる」と書いている。
岸信介、佐藤栄作、安倍晋三といった長州(山口県)出身の首相がこの国の戦後を造ってきた。
裏から見ると、同じ血脈の彼らは、それぞれに戦勝国アメリカと多くの問題のある密約を結んできた。
先日、西山太吉が亡くなった。彼は佐藤栄作の「沖縄返還」密約を暴いて、新聞界から放擲された犠牲者であった。
もっとも非難されるべきは政界よりも彼をスキャンダル化したメディア業界だと思うのだが、…。
今日のニュースでは、ジャーナリスト有田芳生が山口四区の補選に出るとか???
有田は参議院議員だったが、国会で「統一教会」を言及し、問題化したことがあったのか?落選して急に専門家の顔してテレビに出てきた。「議員の時にやっておけ!」というのが感想だ。
彼も古希を越して、政治家として矜持と生命を賭す覚悟ができたのだろうか!!
彼が選挙に出るなら、「統一教会」問題が再燃するだろうし、山口県民の良識も全国に向けて発信されることになる。彼は負けてもいい、出ることに意味がある。