ずいぶん昔、ある職場に異動になった時に課内の掲示板には「fo」「fa」が並んだ。要するに「直帰」の意味である。
さんざん大手メディアが使ってきた人気の冷笑型、上から目線の高学歴コメンテーターに対して、手の裏返しのようにマスコミから「フェイド・アウト」すると書いてあった。何となくだが、この「フェイド・アウト」という和製英語を懐かしく思い出した。
昨日コロナの小康時期と見て久しぶりに古い仲間と会った。
ふと遠くから盛り場の裏路地に屯する数人の若い者を見た。パチンコで負けたのか、何か怪しい賭博の後か分からないが、そこを突き抜けて行こうとは思わなかった。
この時、外来の高学歴の丸四角の変形メガネのコメンテーターがけしかけた「集団自決」為る言葉が浮かんだ。彼云う処の金喰い虫の高齢者としては胡乱な奴らに十分注意を払って逃げ回ろう。
本来、自分の納得する時期に、自然と静かに「フェイド・アウェー」する自由を得たいものである。