かつて、この国にも軍隊があった。満州で、沖縄で、皇軍は日本人を守らなかった、むしろ彼らは逃げたり、突き放した。それらの指揮決定をしたのは、将官級の軍人であろうが、今の言葉で言うならば、高級官僚ということだろう。
今この圀には憲法上の国軍はない。しかし、日常の治安を守る警察組織は行政官庁として存在している。本来、警察は市民を守るためのものだが、自らの組織、つまり官庁という警察組織を守っているように見える。
ジャニーズ問題は2004年の最高裁判決以降、マスコミが報じなかったことが取沙汰されているが、警察が動かなかったことの方が重大であろう。
オウム真理教、統一教会、ジャニーズ問題、等々・・・、これらは警察が宗教の自由とか、個人の人格尊重とか、屁理屈をつけて市民を守らない、ということを示している。それは裏を返せば、市民を圧殺する側に警察権力がある、ということかもしれない。