キキ便り

アメリカ便り、教員・研究者生活、シンプルライフ、自閉症児子育てなど

教えるだけで勤まらないアメリカの教員

2008-08-29 14:10:34 | アメリカの大学で教える

大学の授業2日目。

まず出だしから失敗。コンピューターのPowerPointをうまくプロジェクターにうつせず、手間取ってしまう。そしてPowerPointからビデオへの切り替えも時間がかかりすぎ。もう少し練習しなければと思う。

先学期の授業でも、IT機器をうまく扱えず、おまけにマイクの音量調整も失敗ばかりで、学生たちをイライラさせてしまった。私の中に機械に対する苦手意識があるらしい・・・そういえば、コンピューターに限らず、携帯電話、ipod、などの機械類はベーシックな機能しか使えず、うまく動かない時にはいつもオットか息子に助けてもらう。もっと一人で扱えるようになりたい~。

私が日本の大学で教えていた頃には、こういう苦労は殆どなく、大教室でマイクを使うくらいだった。新しいものがどんどん紹介されるにつれ、ソツなく使いこなしていける技術も要求される。

今回の授業ではそれぞれelearning, blackboardのサイトを使う。これらも、毎年機能が変わっていくことがあるため、講習を受けたり、マンツーマンで教えてもらったりしないと、使いこなせない。

便利な世の中になるにつれ、学ばなければならないことの種類も増えてくる。頭の中の引き出しに整理して情報を入れておかないと、混乱してしまいそう!

おまけに、今学期はLearning disabilityだけでなく、目の不自由な学生がそれぞれのクラスで1人ずつ受講しているので、その指導や配慮、サービスも1から学ばなければならない。機械を使って、プリントなどを読み取っているらしいが、どこまで配慮してあげたらいいのかという度合いが難しい。

自分のできることを、70点くらいを目指してやってみよう!

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小さい子ども3人抱えながら大学教員

2008-08-29 13:32:32 | アメリカの大学で教える

私の勤める学科の教員は、ほとんど子育て真っ最中の人ばかり。しかも、赤ちゃんから小学生くらいの子どもを3人ほど抱えている人たち。私が子ども2人を抱えてフウフウ言いながら仕事をしているのが、理由にならないくらい。

アメリカの大学は任期制なので、終身雇用のtenureをとるまでは、論文を何本も書かなければならず、非常に要求が高い。それなのに、子どもを産もうという気持になり、しかも1人だけじゃなく、3人もいる。

このパワーはどこにあるのだろうと感心してしまう。家事、子育てを切り盛りしながら、数え切れないくらいの研究と教育に関する仕事をこなしていけるバイタリティに見ほれてしまう。

昨日、学科長とミーティングを持った時、どうやって山ほどの仕事をこなしているんですかと聞いてみると、優先順位をたて、(1)今日絶対やらなければならないこと、(2)時間があればやりたいこと、などリストをつくり、こなしているらしい。

今週、山のような仕事をこなし、自分なりに少しコツを覚えたような気がする。

1.Emailの返事はあまり考えすぎず、パッパと出してしまう。

2.一つの仕事にとりかかっている時は、中断せず終わらせてしまう方が、時間の無駄がない。しかしあまり時間がかかり過ぎる仕事の場合は(私の場合1時間以上)、途中中断し、性質の違う仕事をした方が、効率があがることもある。

3.仕事をしている最中に思い立ったことは、ポストイットにメモをする。そして、コンピューターの画面にはりつける。

4.Emailはあまり頻繁にチェックしすぎると時間の無駄になる。

5.家の仕事をできるだけ減らすためには、家の中を歩く時、意識的に、片付けながら歩く。子どもの脱ぎ捨てた洋服やハンガーを拾い、落ちている鉛筆を拾い、机に置きっぱなしのカップを持って、それぞれのもとの場所に戻す。

6.手紙や広告類は大切なもの以外は、すぐに捨ててしまう。どうしても読みたいものだけは、場所を決めておいておく。

7.山のようにもらってくる学校からのお知らせの紙は、場所を決めて保管する。

 

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