令和になってから、なんでもかんでも「令和流」になってしまって、古い皇室ウォッチャーの私でも「え?そうだったの?」って事があります。
例えば「和歌」一つとっても、昭和天皇は1万首詠んだと言われ、皇室において日々を詠う事は公務というか、大事なしきたりだった筈。
それが令和になると突如消えてしまいました。
今や歌会始の儀でしか、天皇皇后の歌を見る事が出来ませんね。
宮中晩さん会も、トランプ大統領で終わっているし。
今回、ブルネイ皇太子夫妻が来日しますが。
令和になって初?の王族、しかも最も王位に近い人が来日するわけです。
で、一応、お迎えは秋篠宮両殿下となっていますが、宮中午餐が行われますね。
これが、要は「本当は違うんじゃないの?」っていう話なんです。
天皇が主催する宮中晩さん会=国賓
皇太子が主催する午餐会=公賓
らしいんですね。
公賓の身分である皇太子は宮中に参内し、私的な食事会はするけど公のものはしない。って感じでしょうか。
チャールズ&カミラ来日の時は東宮御所で夕食会でしたね。
ウイリアム王子の時もそうでしたっけね。
(この時、ウイリアム王子は悠仁殿下に会いたかったのに、突如秋篠宮殿下と眞子様が地方に飛ばされて会う事叶わず)
しかし、例外がありました。
それはチャールズ&ダイアナ来日時です。
京都で出迎えて接待したのは浩宮殿下(まだ皇族らしかった)
で、東宮御所で晩さん会があって、中曾根総理と昼食会。
ラストに皇居で宮中晩さん会でその格好のまま離日。
だったんです。
この時、天皇陛下の横には美智子妃だったと思います。
ダイアナ妃はこの時、愛子内親王と同じくらいの歳。
日本の事なんか全然わからず、興味もなく、だから時々退屈そうな顔をしてる。
だけど世界的に大フィーバーを起こしたイギリスの皇太子夫妻を早めに公賓として迎えられたのは、右肩上がりの日本だったからでしょうね。
京都御所、裏千家のおもてなし、国会スピーチ、パレード、晩さん会等、これでもかっ!という程のおもてなしでした。
この映像には来日したチャールズ夫妻が東宮御所に入る場面がついてます。
美智子妃の着物姿。浩宮に話しかける姿はなんていうか息子にメロメロ?
紀宮の着物は・・正直、もうちょっと色を何とか出来なかったか?と当時思いました。どんな立派な柄でも色がねえ・・
そして礼宮はダイアナ妃と結構会話してましたよね。(背丈がちょうどで話しやすかったかな?)
と、このように例外はあれど、本来、ブルネイ皇太子夫妻をおもてなしするのは皇嗣家の筈。
それが一様に皇居で午餐会。しかも内親王は出席しないなんてありえませんよね。何でそんな事するんだろう。
ブルネイといえば金ぴかで有名な王室ですよ。
午餐会とはいえ、全ての皇族を出席させ、華やかにすればよろしいものを。
一体、誰がこんな事を考えているんでしょうね。
午餐会、晩さん会は国の威信をかけて行うものだし、その国の経済的豊かさを感じさせるもっとも有効なものだと思います。
それが会うのは天皇皇后と皇嗣両殿下のみ?
いやいや・・・令和流ってよくわかりません。
いや、今はこうなんです!こっちが正しい。なんでも昭和がいいっていうな!といわれそうですけど、「ふてほど」の阿部サダヲのセリフを引用します。
「でも今より豊かだったぜ」
それは経済的というだけでなく、気持ちの部分も大きいんでは?
チャールズ・ダイアナの時は、国の思惑が左右して国家元首並みのおもてなしになったのでしょうけど。
エリザベス女王がそうそう何度もおいでになれる存在ではなかったので仕方が無かったかもしれません。
ダイアナ妃は愛子さまと同じくらいの歳でしたか。
皇居では車を降りて、チャールズ皇太子の降車を待たずにサッサと天皇皇后に挨拶握手をしていましたね。
イギリス流なのか年齢故なのか、どちらでしょう。
ダイアナ妃と文仁親王の会話のシーンは、途中でカメラをダイアナ妃の足元へと下げてましたね。
あのころからこういうことをやっていたのですね。
花組は組内にコロナ感染者が多数発生して、退団公演がまたもや休演ですよ
すぐバレるような嘘でズル休みしたり、「国民に考慮して装飾品を節約」などヘンテコな理由を使うことなく、我々の目を楽しませてくれましたよね。
20代の女性でこうも違うのか…とため息しか出ませんし、美しいダイアナ妃の姿を見れば見るほど愛子さんの至らなさが浮き彫りになって、自国民として恥ずかしい限りです。
因みに、ファッショナブルなダイアナ妃のコーディネートの中でも3枚目のロイヤルブルーのドレス姿が1番好きです。
(家族や知人にもあの来日したときの晩餐会でお召しになったブルーのドレス姿が特に好き!と言いまくってます。笑)
そうそう、ディズニーアニメーション「リトル・マーメイド」の終盤、アリエルとエリックの結婚式のキスシーンはダイアナとチャールズの結婚式のキスシーンをモデルにしたみたいですね。
映画の2人のように幸せになって頂きたかったのに、あんな悲劇が待ち受けているとは…人生の不条理さを感じてしまいます。
美智子さんが入ってきて庶民化した今のマイホーム皇室(秋篠宮家と常陸宮家と信子妃殿下は除く)は、王族どころか政治家と並んでも外形的だけでなく精神的にも見劣りが著しく、見るに堪えません。
身支度が整えられない、マナーがなってない、出たり出なかったりで、かえって日本のマイナスになっています。
皇室外交は外交官100人分という言葉もありましたが、これも昭和天皇だけに当てはまることです。
宮内庁HPに、これまで迎えた海外からの賓客のリストがありますが、昭和の時代から頻繁に王族が訪れていて驚くくらいです。
これは想像ですが、経済成長著しかった日本に売り込みにきたのはもちろんでしょうが、やはり昭和天皇が世界から敬意を持たれていたからではないかと思います。
加瀬英明氏のお父上は、敗戦は王冠の墓標であると書いています。第一次、第二次大戦で21の王室が消滅した中、日本の皇室が健在なのを外国人は不思議に感じたのだそうです。
渡部昇一氏も、戦後にドイツで暮らした時に、戦争の時と同じ天皇がまだ在位していると話したら、現地の人が驚いていたと書いていました。
また、海外では日本の戦後復興を昭和天皇の功績と見ていました。
The Independent Magazine(1 October,1988)では、昭和天皇について "The God Who Made Good"と書き、渡部氏はこれを「戦争で廃墟になった日本を再び隆盛にしたカミ」という意味だろうとしています。
敗戦後も奇跡的に生き残り、日本を再興した天皇に、国を背負った王族なら一目会いたいと思うのではないでしょうか。
右肩上がりの日本だったから、世界的人気のダイアナ妃を迎えられたというご意見に大いに賛同致しますが、と同時に、ダイアナ妃来日は、その右肩上がりの日本を作って下さった昭和天皇の功績ともいえるのではないでしょうか。
平成になってエリザベス女王には最後までスルーされ、ウィリアム王子もご夫妻での来日がありません。アメリカには何度か行っているようですが。
皇室の劣化と国力の衰退に関連はあるでしょうし、海外では活発になっている王族の往来が日本にはないのは、皇位にある本人の資質もあると思います。
西尾幹二さんは、平成の天皇の即位何周年だかの奉祝大会が大々的に行われたときに、「いま日本国と皇室は敗戦以来の危機に向かっていて、それどころではない」と言っていました。
また、「次の天皇の代には外からの脅威による不安定は一段と増すことが予想され、よほど英明の君主でないと日本国の統合の象徴となることはできません」とも。
混乱する日本に、いま必要なのは英明な君主です。賓客との交流は国事行為ではないのだし、できないのなら天皇家の3人は初めから行事から外す、他の役目も果たせないなら京都へ返す小和田へ返すなど、国民的議論にすべきと思います。