先日、地方紙に私の投稿が掲載された。
ネットで投稿してからしばらくしての掲載で、没になったとばかり考えていた。
冷凍食品への農薬混入事件で感じた事を文章にしたのだけれど、
少し時間が経過し過ぎて、アルコールの抜けた酒のような感じのタイミングになってしまった。
ま、我が家とて全ての食品を手造りとは出来ない相談。
こんな風に、おでん種もいわば加工食品、既製品ですから。
現代で全ての食品を手造りにするということは不可能に近い。
でも、こんな風に自分で作った大根に、煮干しの出汁。後は酢と醤油のみの味付け。
これは「煮なます」と呼ぶ料理で亡母から妻が引き継いだ数少ないメニューの内の一品。
私が記憶に残っている、両親の料理とか、妻が習った料理とか、昔からのメニューも結構ある。
そして、先日買った「瀬尾幸子」さんの料理本からの一品「煮湯豆腐」。
こんかなお金のかからない食べ物を工夫して作る事にも喜びを感じます。
魚好きの我が家には時々こんな風に大量の魚が届きます。
北海道に住む妻の姉夫婦にお願いして送って頂いたニシンは何回も繰り返し食卓に上る。
昼食にはこんな工夫も。
我が家の畑で採れた「高菜」の漬物でご飯を巻いた「目張り寿し」です。
以下、拙文を掲載しますので、宜しかったらお目汚しの程を。
冷凍食品農薬混入事件に思う
六年前の中国産餃子の毒物混入事件は記憶に生々しい。
その時は本欄に「中毒事件機に『食』考え直そう」と題して投稿し取り上げて頂きました。
掲載を受け電話、葉書の他に直接訪問下さった方もおり、反響の大きさに食の問題に対する関心の大きさに驚いたものです。
社会全体が気忙しい世相の背景も有るでしょうが、今回の冷凍食品農薬混入事件を見ても、
冷凍既成食品の種類の多さにあらためて驚きました。当時も今も、食が軽んじられ、ファーストフード、
既製品そして、宅配などに日常の食を頼る傾向はより深まっているようにさえ感じます。
今回の事件を機に再度、生きる事の原点とも言える、日常の食事、特に家庭での食生活を栄養面、
そして安全面からも考えたいものです。バランスのとれた食事で心身の健康も得られるはずです。
前回の投稿から六年。私は今も当時と変わらぬ考えで、無農薬、減農薬、
そして減化学肥料の有機主体の野菜作りを続けています。多くの人たちの共感も得て、
七月から十一月までの土、日曜日に開く直売所にも同じ考えの生産者が参加して下さるようになっています。
今回の冷凍食品の農薬混入事件が再び「食に対する危機」として捉えられ、
食を考える機会となったらと再び心から思います。