一冊の本を買う時 まず好きな作家さんの新刊があれば ほぼためらいなく買う
でもこれは文庫本の場合 ハードカバーだとちょっと考えてしまう
余程読みたくてたまらない寡作な作家さんだと 頑張って買うのだけれど
ハードカバー一冊で文庫本が2冊買える
他にも読みたい本がある時は 迷う
でも近々文庫化しないとなーとか
買いそびれて悔しく思う時もあるしと
バッグに入れて持ち運びやすい文庫本
他の荷物を減らしても 文庫本が入るスペースを作っている
通院での待ち時間に読むのには2冊ばかし持っていくし
(病院の待ち時間は長い・・・)
それに文庫本だと作者自身によるあとがきもあれば 解説もついている
文庫本を買うとまず解説やあとがきから読んでしまう
この作者はこんなところがある人でーとか こういう作品を書いておられてーとか 作品が書かれた裏側なんてのが楽しみで
他に文庫化にあたり内容が少し変わっている時もある
海外ミステリだと翻訳家さんによって表現が違うところとか
逆にひどい内容の解説があると 好きな作家さんの作品でも解説の毒が抜けるまで一週間か十日 その本が読めなかったりする
もう呪いをかけてるんじゃないかって思うくらい おかしな内容の解説に出くわすこともある
作家や作品より 自分が訴えられてそれは政府が悪いからだーなんて もう被害妄想で頭がおかしいんじゃないか
もう自分のことばかり書いている
絵空事と現実をごっちゃにして 自分の考えばかり書き連ねていて
どうして編集さんはこの人に解説を依頼したのだろう
この解説を載せることを良しとしたのだろうかと
そんな時 楽しい解説に出会うと嬉しくなってしまう
七尾与史著「ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件」(幻冬舎文庫)の解説がそうでした
書かれたのは著者とも交流があるライターの永野牧さん
書き出しからして「七尾与史ほど妙な作家を私は知らない」
それから著者の人柄にも触れ これまでの作品にも触れてくれて 今後こうしたものもできれば書いてほしいな
そうした願いも書かれている
わくわくした思いで 本を読み始めることができました
↓こちらは2018年に単行本で読んだ時の感想です
ー黒井マヤ 外見は黒髪も美しい刑事
しっかし性格にはかなりな難あり
彼女の為に将来も決まりそうなのが 代官山クン
マヤに気に入られたばっかりに マヤの両親の前でマヤへのプロポーズを期待されてしまう
そこへ救いの神のように事件の連絡
物語は現在と父親が殺された青年の過去とが交互に語られていく
冤罪
殺された父親の性癖
当たっていなかった宝クジ
居場所に火をつけられるホームレス
父親の冤罪をはらしたかった息子
殺された三人の男達の関係が捜査が進み浮かび上がる
冤罪を隠す為に事件の筋書きが変えられる
マヤの母校の先輩で警察でも上司となる女性
言動は問題だが 推理力はあるマヤ
彼女好みの事件はなかなか無いようだけれどー
解説読みたさに 文庫本買っての再読でした
ドS刑事シリーズは以前に多部未華子さん主演でドラマ化されています
この「さわらぬ神に祟りなし殺人事件」では冤罪が扱われております
冤罪の被害者は その容疑者とされた人間と家族だけではないーと 登場人物の黒井マヤは言います
「真犯人に殺された被害者の家族ですよ」
マヤはそのまま続けた
「考えてもみて下さいよ
犯人がはっきりしていて 刑務所で苦しんでいいる
その人物への憎しみや怒りが 犯罪被害者の遺族たちがその後の人生を歩んでいくうえでの拠り所だったんです
憎むべき犯人が刑を受けることで被害者の魂は救われると遺族たちは信じています
彼等も犯人や加害者家族たちを心から憎み罵ることで自分たちを保ってきた
それがある日 冤罪だと知らされ なにもかもひっくり返されるんです
その時の遺族の気持ちはいかばかりでしょう
自分たちは 無実の人を鬼畜呼ばわりして唾を吐きかけてきた
憎むべきでない善良な人間に憎悪をぶつけてきた
絶対的な被害者だった彼等が むしろその日から加害者同然になるんです
憎むべき対象という心の拠り所を失い 家族を殺された無念はそのままに今度は自己嫌悪と社会からの非難に苛まれるわけです
彼等はこの先どうやって生きていけばいいんでしょう
こんな理不尽な悲劇はありませんよね」
猟奇的な死体に喜ぶーどうやらメンクイでもあるらしい
いささか凶暴
しかし非常な美女ーという特性持つ黒井マヤさんですが
作中 彼女の言葉には深く考えさせられるものも多いです
光るものを笑いにくるんで読みやすくして書き続けるのが七尾与史氏なのかなとも 思うのです
携帯し読み返すなら軽い文庫本
字が多少なりとも大きいから読みやすいのはハードカバー 単行本
シリーズ物は少しでも早く読みたいし
溜息ついてお財布と相談しつつ・・・
それでも読みたい本が書店にあると嬉しくて
その後 残り少なくなった財布に後悔もしたりする
そんな繰り返しです
でもこれは文庫本の場合 ハードカバーだとちょっと考えてしまう
余程読みたくてたまらない寡作な作家さんだと 頑張って買うのだけれど
ハードカバー一冊で文庫本が2冊買える
他にも読みたい本がある時は 迷う
でも近々文庫化しないとなーとか
買いそびれて悔しく思う時もあるしと
バッグに入れて持ち運びやすい文庫本
他の荷物を減らしても 文庫本が入るスペースを作っている
通院での待ち時間に読むのには2冊ばかし持っていくし
(病院の待ち時間は長い・・・)
それに文庫本だと作者自身によるあとがきもあれば 解説もついている
文庫本を買うとまず解説やあとがきから読んでしまう
この作者はこんなところがある人でーとか こういう作品を書いておられてーとか 作品が書かれた裏側なんてのが楽しみで
他に文庫化にあたり内容が少し変わっている時もある
海外ミステリだと翻訳家さんによって表現が違うところとか
逆にひどい内容の解説があると 好きな作家さんの作品でも解説の毒が抜けるまで一週間か十日 その本が読めなかったりする
もう呪いをかけてるんじゃないかって思うくらい おかしな内容の解説に出くわすこともある
作家や作品より 自分が訴えられてそれは政府が悪いからだーなんて もう被害妄想で頭がおかしいんじゃないか
もう自分のことばかり書いている
絵空事と現実をごっちゃにして 自分の考えばかり書き連ねていて
どうして編集さんはこの人に解説を依頼したのだろう
この解説を載せることを良しとしたのだろうかと
そんな時 楽しい解説に出会うと嬉しくなってしまう
七尾与史著「ドS刑事 さわらぬ神に祟りなし殺人事件」(幻冬舎文庫)の解説がそうでした
書かれたのは著者とも交流があるライターの永野牧さん
書き出しからして「七尾与史ほど妙な作家を私は知らない」
それから著者の人柄にも触れ これまでの作品にも触れてくれて 今後こうしたものもできれば書いてほしいな
そうした願いも書かれている
わくわくした思いで 本を読み始めることができました
↓こちらは2018年に単行本で読んだ時の感想です
ー黒井マヤ 外見は黒髪も美しい刑事
しっかし性格にはかなりな難あり
彼女の為に将来も決まりそうなのが 代官山クン
マヤに気に入られたばっかりに マヤの両親の前でマヤへのプロポーズを期待されてしまう
そこへ救いの神のように事件の連絡
物語は現在と父親が殺された青年の過去とが交互に語られていく
冤罪
殺された父親の性癖
当たっていなかった宝クジ
居場所に火をつけられるホームレス
父親の冤罪をはらしたかった息子
殺された三人の男達の関係が捜査が進み浮かび上がる
冤罪を隠す為に事件の筋書きが変えられる
マヤの母校の先輩で警察でも上司となる女性
言動は問題だが 推理力はあるマヤ
彼女好みの事件はなかなか無いようだけれどー
解説読みたさに 文庫本買っての再読でした
ドS刑事シリーズは以前に多部未華子さん主演でドラマ化されています
この「さわらぬ神に祟りなし殺人事件」では冤罪が扱われております
冤罪の被害者は その容疑者とされた人間と家族だけではないーと 登場人物の黒井マヤは言います
「真犯人に殺された被害者の家族ですよ」
マヤはそのまま続けた
「考えてもみて下さいよ
犯人がはっきりしていて 刑務所で苦しんでいいる
その人物への憎しみや怒りが 犯罪被害者の遺族たちがその後の人生を歩んでいくうえでの拠り所だったんです
憎むべき犯人が刑を受けることで被害者の魂は救われると遺族たちは信じています
彼等も犯人や加害者家族たちを心から憎み罵ることで自分たちを保ってきた
それがある日 冤罪だと知らされ なにもかもひっくり返されるんです
その時の遺族の気持ちはいかばかりでしょう
自分たちは 無実の人を鬼畜呼ばわりして唾を吐きかけてきた
憎むべきでない善良な人間に憎悪をぶつけてきた
絶対的な被害者だった彼等が むしろその日から加害者同然になるんです
憎むべき対象という心の拠り所を失い 家族を殺された無念はそのままに今度は自己嫌悪と社会からの非難に苛まれるわけです
彼等はこの先どうやって生きていけばいいんでしょう
こんな理不尽な悲劇はありませんよね」
猟奇的な死体に喜ぶーどうやらメンクイでもあるらしい
いささか凶暴
しかし非常な美女ーという特性持つ黒井マヤさんですが
作中 彼女の言葉には深く考えさせられるものも多いです
光るものを笑いにくるんで読みやすくして書き続けるのが七尾与史氏なのかなとも 思うのです
携帯し読み返すなら軽い文庫本
字が多少なりとも大きいから読みやすいのはハードカバー 単行本
シリーズ物は少しでも早く読みたいし
溜息ついてお財布と相談しつつ・・・
それでも読みたい本が書店にあると嬉しくて
その後 残り少なくなった財布に後悔もしたりする
そんな繰り返しです
その結果本の値段にびっくり。
今の文庫本の値段にちょい足せばハードカヴァー買えたはず。
なんせ岩波文庫☆一つ50円の世代です。笑
百舌シリーズや大沢さんそんで北方ハードボイルド中国歴史もの読みたいです。
10月もよろしくお願いします。
私も読書量 一時期よりかなり減りました
薄い文庫本でも昔の倍の値段になっているなとー
長く続いたシリーズ物などは最初の一冊を買うのに勇気がいります
10巻以上続いていたりすると^^;
最初から手を出さず諦める本もあります
気軽に入れる個人の古書店も減ってしまって
明日から10月 今年も早く時間が流れていってしまいます
強い台風が来ませんように
良い月でありますように
こちらこそ 宜しく^^お願い致します