夢見るババアの雑談室

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葉室麟著「柚子の花咲く」 (朝日新聞出版)

2016-07-25 22:12:35 | 本と雑誌
柚子の花咲く
葉室 麟
朝日新聞出版



桃栗三年 柿八年 柚子は九年で花が咲くー

子供の頃 師に教えられた言葉 子供達は繰り返した


その師・青葉堂で教える梶 与五郎(かじ よごろう)は一太刀で斬られ殺された


その後 武家ふうの女性の連れがあり不義密通で女敵討ちにあったとかー何かと不名誉な噂が流れた


与五郎の教えと受けた穴見孫六と筒見恭平は師の思い出話をし 子供の頃を振り返る

与五郎の汚名を雪がんと鵜ノ島藩に行った孫六までが斬り殺された

同じ青葉堂で学び 今は庄屋となった儀平とその妻のおようと話した恭平は 師と孫六のやろうとしたことの遺志を継ごうと調べに鵜ノ島藩へ向かう


与五郎は実は鵜ノ島藩の家老の三男であったことがわかる 行状が荒れて勘当となり その名前も変えたこと

鵜ノ島藩には若い与五郎の妻にしたいと願った美しい琴
そして結婚の話もあったさなえがいた

琴を手籠めにしようとした与五郎の兄

与五郎の母は 兄二人とは違っていた

恭平は命を狙われながら 無事に日坂藩へどうにか戻る 与五郎が人に預けていた覚書を受け取って
しかし日坂藩の家老の島野は図面があるはずだーと言う 覚書があろうとも図面が無ければ役には立たぬと

再び鵜ノ島藩へ向かうこととなる恭平

そこでは陰謀と野望が渦巻いていた

与五郎と親しかったはずのさなえの夫となった男
与五郎の兄
その配下の腕の立つ男

恭平は さなえや琴の助力も得て・・・与五郎と孫六を誰が殺したのかを知る

戻った日坂藩の青葉堂で与五郎の隠していた図面を見つけた恭平に 与五郎の父親が刃を向けるがー

庄屋の儀平を始め かつて与五郎の教えを受けた者達が集まってきた



事が片付き 恭平は妻と仕事を得て子供達を教えることになる


子供達と繰り返す言葉は

桃栗三年 柿八年 -柚子は九年で花が咲くー


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