![]() | 希望荘 |
宮部 みゆき | |
小学館 |
「誰か」「名もなき毒」「ペテロの葬列」の杉村三郎が探偵事務所を構えて 遭遇する人々と事件
「聖域」
近所の女性から死んだはずの人間を見た もしくはとてもよく似た人物を見たのだと相談を持ち掛けられた杉村
三雲勝枝という老女は「死ぬ」という電話を寄越して後 消息不明になったのだと
新興宗教にはまった娘が金をせびるので逃げて・・・一人で部屋を借りて住んでいたと
杉村が訪ねると以前の住所には 勝枝の娘と同じ組織の仲間の娘達三人が暮らしていたが 勝枝の娘は居なかった
母は娘を頼る 娘は母親に金がある間は一緒に暮らすのだろう
「希望荘」
死んだ老人は生前 女性を襲って殺したことがあるーそんなことを言っていた
だが依頼を受けて杉村が調べた限り 老人はジェントルマンと呼ばれるほどの人物であった
老人は何故そんなことを言ったのかー 老人が過去に遭遇したであろう事件から 杉村はある推察をする
「砂男」
うまくいっているように見えた夫婦なのに その夫が浮気して駆け落ちしたという
家族の為にお金が必要であった青年は戸籍を売った しかし売った相手は青年の姉妹に邪な悪い気持ちを持っているようで 青年は家族を守る為にある行動を起こした
それは青年の心をさいなみ続けていた
「二重身」
行方不明になった店主 東北の大震災の頃で・・・・それが目くらましになっていた
人を接するのに不器用な少女
そんな少女をいじめる性悪な娘
消えた弟を案じる兄
震災後杉村が間借りするように屋敷の一部を暮らし始めた家の息子は 今後 良き杉村の仕事の助っ人となるかもしれない
杉村が暮らす家の周囲の人々の温かさ
拡がっていく人の輪
シリーズ当初 杉村には妻がいた
シリーズが進み その結婚生活は終ってしまったのだけれど 杉村を一人にする意味があったのかーと今でも思ってしまう
最初から作者の構想にあったことかもしれないけれど
入り婿 妻の浮気 終わる結婚 追い出される婿
「希望荘」でも まるで杉村の身の上をなぞるように出てくる 似た話
著者はこのシリーズで何を描いていきたいのだろうか
杉村は真実を追求し続けて一生を終えるのだろうか
このシリーズの行きつくところに何があるのだろうかと ちょっと思う
読まれたんですね☆
俺は図書館で予約待ちです。
主人公の杉村三郎の地味さが好きです。
俺も早く読みたい♪
このシリーズドラマ化もされましたね
杉村三郎の大家さん一家や ご近所の人々 喫茶店の主人とかがー良い感じです
このひとの連作モノ、いちども読んだことないかも~。
いまは、映画版が公開される前に、、、と、急いで吉田修一さんの『怒り』を読んでいるところです。
最近は映像化も早くって 気が付けば書店に本が残って無い!なんてこともありまする
取敢えずめぼしい本は買っておくかーもう諦めて文庫化待ちか
ただハードカバーは重くって持ち歩けないから 買いはしたものの 読むのが文庫本ばかし先にーなんてこともしています
映像化された本だと 朝井リョウ著「何者」を買ってきています
読みたい本はいっぱい
あるんだけど~(T_T)
毎日 何かの本が発売されている気がします
買っても何故か読めずにいる本もありますしー
中々「これは良いから 絶対読んでみて!」と お勧めできる本には巡り会えません
暫く海外ミステリを読んでいないので 書店に捜しにいきたいなーと思っているのですけれど
きっかけないと読めない作家さんに作品 かなりあります