夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「レベッカ」(1940年 アメリカ映画)

2012-06-07 14:23:57 | 映画

もうマンダレーに戻ることはできない 今でも夢に見るマンダレーへの道

奇妙な日々は南フランスから始まった

女性の語りから映画は始まる

スケッチブックを抱えた若い金髪の女性は 今にも断崖から飛び降りそうな男性(ローレンス・オリヴィエ)を見て声を上げてしまう とめなくては・・・飛び出すと

男「散歩を続けたらどうだね 叫ばずに」

至って不機嫌そうな様子で去っていく

それが「わたし(ショーン・フオンテイン)」と男の出会いだった

ホテルで季節はずれのモンテカルロの愚痴をこぼす太った女性イーデイス・ホッパー夫人は「あら ウインター様だわ」と入ってきた男に声をかける 「わたし」が散歩中に出会った不機嫌な男だった

「わたし」は両親が死んで働かないといけないのでホッパー婦人の{付き添い}として雇われている

「わたし」に気づき 男は同じテーブルにつく

しかしすぐに立ち去ったあと ホッパー夫人は言う「奥様の死から立ち直っていないのね」

次に出会った食事の席でウインター 「わたし」に同じテーブルにつくように誘う

「一人暮らしが長いと粗野になる」自分の無礼を詫びているのだった 「わたし」にしっかり食べるように勧め 車で好きな場所で描くように連れ出す

ウインター「コーンウオールに行ったことはあるか」

わ「一度だけ」

ウインター「マンダレーは美しい -」そう話しながら暗い表情に

「わたし」の人がおぼれたらしい・・・そんな言葉に すっと様子が変わり「さあ帰ろう」

ホッパー夫人は ウインターの前夫人はとても美しいと有名だったと話す「前夫人の死が乗り越えられないのね」

翌朝 ウインターは部屋から出てくる「わたし」を待ち構えていたように テニスをするという「わたし」のラケットを取り上げドライブに誘う

ホッパー夫人は風邪をひき看病は看護婦がしているため「わたし」の自由になる時間はたっぷりあった

ウインターとダンスをしたり楽しい時間はすぐに流れ去る

ドライブ中「わたし」は言う「思い出を香水のように壜に詰められたらいいのに この数日間のことを詰めて」

ウ「嫌な思い出が悪魔のように出てくることもあるぞ」

「わたし」のようすに「爪をかむのはやめなさい」

ウインターは更に言う「君といたいからだ 君は過去を忘れさせてくれる 慈善で誘っていると思うなら車を降りろ」

「ウインターさん」-と呼びかける「わたし」に 「マキシムと呼んでくれ」

ホッパー夫人の娘が婚約し急遽ニューヨークに戻ることになり 「わたし」はもうウインターと会えないと焦り なんとか連絡をとろうとする

ウ「ニューヨークとマンダレーのどちらがいい わたしとマンダレーに行くか」

わたし「秘書に?」

ウ「結婚しよう」

「わたし」へなへなと床に崩れる

わ「あなたにふさわしくないわ」-身分違いだからー

ウ「わたしが判断することだ」

わ「愛していますー」

ウ「有難い この日を忘れないでくれ」

ウインター 「わたし」の雇い主」を呼んでから 「わたし」に

「君の夢見るプロポーズとは違っていたな」

ウインターはホッパー夫人に「婚約したことを伝えるためにお呼びしました」

ウインターがいないところでホッパー夫人は「わたし」に言う

「マンダレーの女主人はつとまらないわ 貴婦人がどういうものか分からないでしょう」

結婚の為の役場でもずっと笑顔のウインターと「わたし」 結婚証明書の受け取りを忘れて役所の二階の窓から外へ投げてもらい ウインターが帽子で受け取ったり

ウエデイングドレス姿の花嫁とすれ違うとウインター せめてブーケでもと花屋から いっぱいの花を買い 「わたし」にプレゼント

「わたし」花束に感激する 何処までも陽気なウインター

マンダレーの館のことを少し「わたし」に教える

「ダンバース夫人が家事をやってくれる」

だから何も心配することはないのだと

マンダレーへの道で雨が降り出した まもなくマンダレーの館が見えてくる

「これがマンダレーだ」

館の入り口で「これが新しい妻だ」

つつましい美しさを湛えるしとやかなヒロインの「わたし」

使用人は揃って出迎える

ここまで明るい音楽だが ダンバース夫人の出現で 曲調が少し変わる

ダンバース夫人のアップ

翌朝ダンバース夫人は言う「あなたの地位は専用のメイドがつくものです」

威圧的な態度

ダンバースは「前の奥様が嫁いできたときに」この館へきたという

西の一番美しい部屋が前の奥様の部屋だとも

「わたし」大きなテーブルの端と端で食事

ーマンダレーの館は美しいー

ウインターの友人でもあるフランク・クローリーは財産の管理をしている 

ウ「姉のベアトリスが夫婦で来る」

朝食後の居間で前妻レベッカの頭文字である「R」とある品々に戸惑う「わたし」

レベッカのアドレス帳をなんとなく眺める

昼食にベアトリス夫婦来る 陽気でフランクな夫のジルと 美人のベアトリス

ベアトリスは「わたし」に教える

「ダンバース夫人はレベッカを慕っているから あなたのことを苦々しく思っているのよ」

ウインターの前では海や水に関する話題は禁句のようだ さっと顔色が変わるのだ

帰る時 ベアトリスは「わたし」に伝える

「あなたの幸せを望むわ 弟が心配だったの」

姉夫婦が帰ったあと ウインターと「わたし」黒い犬ジャスパーを連れて散歩

犬は海岸の小屋へ行き戻ってこない ウインターが「ほうっておけ」と止めるも「わたし」犬を連れに行く

小屋には奇妙な男がいて言う「彼女は海へ消えた もう戻ってこないよ」

「わたし」小屋で見つけた紐をつけた犬を連れてウインターのもとへ戻るも彼は激しく怒る「小屋へ二度と行ってはいけない」

ちょっと落ち着きを取り戻し ウインター謝る「時々わけもなく怒りくるってしまう ごめん」

少しずつ前妻のことが影を落とす

「わたし」は フランクへ前妻のことを尋ねる

「私だけが何も知らないのよ」

「レベッカはどんな方でしたの」

「わたし」の問いに しかたなくフランクは答える

美貌・知性・教養はあったが 優しさ・誠実さ・謙虚さに欠けていた「思うに どんなものよりも美しい方でした」

「わたし」自分を見失っていく 結婚前のウインターの「飾ろうとしないでくれ」その言葉を忘れ着飾ろうとする

ハネムーンのフイルムを見ながら「ハネムーンが永遠だといいのに」

ウインターは言う「幸せが何か見当もつかんのだよ」

二人は少しずつすれ違っていく ボタンの掛け違えのように

「わたし」は西の館に人影を見る 誰もいないはずなのに 気にして向かうと話し声が聞こえる

ウインターが嫌っているレベッカのイトコのジャックがダンバース夫人といた

とうとう「わたし」はレベッカの使っていた部屋へ入ってしまう

ダンバース夫人 レベッカの部屋を案内し思い出を話す

下着さえ「セントクレア修道院の手作りです」 -ウインターからのプレゼントはいつも高価なものでした

ダンバース夫人は言う「死んだ人がよみがえるのを信じますか」

「わたし」は前妻のモノを片付けるようにダンバース夫人に言う「今は わたしが奥様よ」

帰宅したウインターに「わたし」はせがむ パーテイを開きたいと 仮装パーテイを開くことをウインター許可する

衣装に悩む「わたし」にダンバース夫人は祖先の肖像画を参考にしたらどうかと言い 中の一枚を選び「このドレスにしたらいかがです」

「わたし」勧めに従ってしまう

新調のドレスで階段を下りていく女 姿を見たウインターの表情が変わる

ベアトリス「レベッカの衣装だわ」

ウインター「着替える」ように言う

ダンバース夫人は言う「あなたにレベッカ様の変わりはできない」続けて「あなたはレベッカ様に勝てない」

レベッカの部屋の窓を開くダンバース夫人「お疲れのようね 窓を開けたわ」

「わたし」を窓へ誘う

窓際の「わたし」を外へ押し出すように迫るダンバース夫人は言葉を重ねる

「出ていきなさい マンダレーを離れなさい

生きている理由はないの 海をご覧なさい 簡単よ ほらほら飛び降りなさい」

あわやという時 下が騒々しくなる「難破船だ 難破船だ」

はっと自分を取り戻す「わたし」

外へ出ていく 海岸で会った頭のおかしな男のベンは言う「戻ってこないんだろ あなたが言ったんだ」

難破船の下にレベッカのボートもあって見つかったと フランクが「わたし」に教える

ウインターを探す「わたし」

ウインターは小屋におり憔悴していた「恐れていたことが起きてしまった レベッカの勝ちだ」

ボートからレベッカの死体も発見されたのだとウインターは言う

レベッカの死体は以前にウインターが確認し埋葬済みなのではないのか

「先に見つかった死体はレベッカではなかった レベッカでないことを知っていた」

「わたしがキャビンにレベッカの死体を置いたんだ」(それでも)「私の目を見て愛していると言えるのか 手遅れなのだ」

「わたし」は言う 「レベッカを想っていたのに 私を愛してなんて言えないわ 私は いつだってレベッカの代わりだったのよ」

しかしウインターは言う「レベッカを憎んでいた」

 かわいらしく完璧で面白かった 世界一幸せな男だと思ったこともあった

知性・育ち・美貌はあったが 品性が欠けていた

続く不品行 

最後の夜レベッカは言った「誰の子でもあなたの子になるのね 完璧な母親になってみせるわ (あなたの子供でないことを)誰も知らない スリルを感じるでしょうね」

ウインターとは仮面夫婦だった 人前では仲の良い夫婦を演じていたが

ウインター レベッカを殴る 倒れたレベッカは一度立ち上がり 何故か勝ち誇った表情で笑顔 そうして躓き倒れ 頭を工具に打ちつけた

レベッカは事故死だったのだ

しかし誰が信じよう

ウインターはレベッカの死体を船に乗せ その船に穴を開けた 入り江に戻ってきたときは雨

愛しているという「わたし」に ウインターは「君の笑顔が消えてしまった 苦労させたね」そう言って抱きしめる

そこへ警察署長ジュリアンから電話がかかる

レベッカの死について

「かっとならないでね」取調べでと「わたし」

事情聴取の質問中 レベッカとの夫婦仲を尋ねられ かっとするウインター

気を失う「わたし」 いったん休憩に入る

「わたし」を気遣いウインター車で食事をとろうとするが ジャックが車へ乗り込んでくる

彼はレベッカの自分への手紙を「自殺する気持ちがなかった証拠」だと ウインターを脅迫する

「もう車を売るのは飽きた 自分が自分の高級車に乗りたいね 狩りができる屋敷も欲しいな」

強請りに屈せずウインター ジュリアンを呼ぶように言う

ジャックはウインターを告発する 証拠はダンバース夫人が知っている

レベッカがかかっていた医師の名前を知っているはずだ

ジャックはレベッカが自分達の子供を妊娠していたと考えていた だからそのことを知ったウインターが 激怒しレベッカを殺したのだと

ダンバース夫人は医師の名前を教え ジュリアンと ウインター フランクはロンドンへ行くことになる

「わたし」はマンダレーの館に戻り待つ

ロンドンの医師にレベッカはダンバースの名前で通っていた

彼女は重症・・・・病名は癌で数ヶ月の命なのだった

それを教えられレベッカは言ったという「そんなに長くない」

自殺する「理由はありました」と医師は言った

ジャックはダンバース夫人に電話しレベッカの病気のことを教える そうしてウインターと「わたし」が幸せに暮らすのだろうなと

マンダレーの館へ戻る途中ウインターは「胸騒ぎがする」

ダンバース夫人は 「わたし」とウインターが幸せになることが許せず 館に火をつける

炎上する壮麗な館

抱き合う「わたし」とウインター

西の館の人影はダンバース夫人 彼女は炎の中で死ぬ 

彼女は言った「マンダレーなど無くなればいい」

レベッカの部屋の寝台の上の「R」の文字が炎に消えて・・・・映画は終わる

かくも美しいと言われるレベッカの姿は映画の中には出てきません

ゴシック・ロマンの王道のような物語

以前に観た時は随分ダンバース夫人を恐ろしく感じましたが あらためて観ると随分抑えた演技だと感じます

はっきり言って恐さは「黒水仙」のシスター・ルースを演じたキャスリーン・バイロンが上です

私がヒロインならダンバース夫人に「クビよ」 ああ物語になりゃあしない・笑

突き落とされそうになったら髪ひっつかんで逆に突き落としますし^^;

だけど 学生時代に観た時はダンバース夫人 恐ろしかったです

美しいマンダレーの館と周辺の景色 マンダレーへ行く道 ヒロイン「わたし」の独白とともに印象に残りました

アルフレッド・ヒチコック作品です


最新の画像もっと見る

コメントを投稿