 | ワルツを踊ろう |
| 中山 七里 | |
| 幻冬舎 |
会社を辞める 職を失うことは金が無くなることを意味する
都会では暮らしていけない
父の死に実家に戻り住むことにする溝端了衛
だが そこは閉鎖的な限界集落
あけすけに人の懐事情を知ろうとし 人を馬鹿にした言葉しか吐けない夫婦
猟をする自分の強さこそ正義 本を読む人間など価値もないとする男
インテリぶる男
人の失敗の傷口を拡げる人間
なんとか溶け込もうとする溝端だが やることは全て裏目に出る
可愛がっていた犬まで殺され
遂に彼は反撃に出た
みんな殺してやる！
彼は唯一信じる人間には自分が殺人を犯すところを見られたくなくて 一晩家をあけてくれるように頼んだ
ワルツを聴きながら 高揚した気分で彼は殺人を
時にワルツを踊りながら
自分を虐げ迫害した人間たちに仕返しを
その彼は気付かず ある人間の復讐に利用されていたのだが
ある人間にも しっぺ返しがあった
かくして限界集落は滅んだ・・・・・・
読まれたんですね♪
最後はもう八つ墓村の山崎務ばりでした（笑
いい人ぶって 悪い人
ずうっと妻子の復讐を思いながら生きてきたのかなーって
殺される側の人間も ひどく無遠慮だし
こりゃあ いつかは殺されるだろうなって
物騒なことを思いながら読んでおりました