子供の頃 思いがけないご馳走の一つと言えば 父が会社から何かの折りに持ち帰ってくれる折詰だった
新しく船が完成した進水式などあると 祝いの折りに配られた折詰を 父は家族が食べながら喜ぶ顔見たさに 手をつけず持ち帰ってくれたのだ
その折詰に入っている木の匂いが移った卵焼きが好きだった
食べたいなと思って 何かの機会に駅弁を買ってきて食べても あの味じゃありません
自分で焼いても 違います
わくわくする嬉しさと
何が入っているのかと ドキドキしながら開けて
小さな小さな子供の頃 煌めくような嬉しい時間
父と母と
いっぱいの愛情
ふっと何かの折りに思い出す味
一生の中で一番のご馳走は何か選ぶなら 私にとっては 父が持ち帰ってくれた折詰の中の卵焼き
これは買えない味になっています
そうした振り返り懐かしく楽しく思い出せる味を 今度は子供達に食べてほしい
見つけてほしいーなんて願いながら
声が商売道具らしいです。
今は、どうか知りませんが昔は食べ残しをタッパーに
入れてくれるので、持って帰って来てました。
時間的に食べれない時は一切手を付けないのでしょうけど。
それを「御馳走」という呼び名で教えられてました。
私は好きでしたけど、他の2人は口に合わないようでしたね。
ただ、お弁当を作ってもらったことがないからか、
私も姉も冷たいお弁当が好きなんです。
保温の弁当箱が流行っているこの時代に珍しいでしょ(笑)
惣菜屋の弁当を温めなくてもいい?と姉に聞かれ判明しました。
hsさんのパパさんが持って返ってきた「御馳走」に入っているタマゴの美味しさ。
プラスチックのケースでしたけど、分かりますよ。
お金さえ出せば わりと何でも食べられないものがないこの時代
ふっと何がご馳走かなーと考えます
それは買えない思い出の中の味ではないかしらと
お弁当の思い出といえば 幼稚園の頃 冬は お弁当(アルマイトのお弁当箱)を教室のストーブの上に先生が置いて するとお弁当の中のおにぎりの海苔の匂いがね
お弁当の蓋を開けるとぷんとにおうのです
その匂いが何かお弁当あけるたびに嬉しくって
今みたいに保温容器の無い時代のこと
そちらも懐かしい思い出です
折り詰めには他にもいっぱいご馳走が入っていたはずなのにー覚えているのは卵焼きの味だけ・・なのです
自分でも不思議ですが