夢見るババアの雑談室

たまに読んだ本や観た映画やドラマの感想も入ります
ほぼ身辺雑記です

「美しい隣人」集英社文庫

2011-03-15 00:10:05 | 本と雑誌

「美しい隣人」集英社文庫
「美しい隣人」集英社文庫
ノベライズ 花井良智

ドラマの小説化した一冊

ただ 多少ドラマと違う

こちらは随分あっさりした終りかただ

ドラマは もう少しこじれている

子供を失った女性

彼女は失ったものを取り戻そうとしているのか

悪意だろうか

一つの家庭は破綻しつつある

ドラマは まだ最終回を迎えていない


浮穴みみ著「寒中の花 こらしめ屋お蝶 花暦」 双葉社

2011-03-13 19:36:20 | 本と雑誌

浮穴みみ著「寒中の花   こらしめ屋お蝶 花暦」 双葉社
浮穴みみ著「寒中の花   こらしめ屋お蝶 花暦」 双葉社
元芸者のお蝶は お茶漬屋「夢見鳥」の女主人
惚れた男・伊三郎とめでたく夫婦となり一緒に暮らすはずだった

だが伊三郎は謎のお役目の為に姿を消し 無事の証は たまに届けられる花

きっぷの良いお蝶は困った人間を放っておけず解決に乗り出してしまい 「こらしめ屋お蝶」と呼ばれるようになった

店の常連で頼りになるお侍

仲の良い女友達

人の輪は広がる

栞は明るい藤色

書店で表紙画に 目をひかれ手に取りました


宮部みゆき著「ばんば憑き」角川書店

2011-03-13 18:16:50 | 本と雑誌

怪談かつ世話物と言うべきかー

ただ怖いのではなく温かくもある物語

救いある話

そしてこれからどうなるのだと思わせる幕切れのもの

他の作品とリンクしているもの

「坊主の壷」 流行り病で家族を失った娘に見えた坊主の絵姿
それゆえ娘が人生で背負うことになったものはー

「お文の影」長屋で遊ぶ子供達の影が一つ多い
相談受けて岡っ引きが調べると 長屋がある土地には酷い出来事がー

「博打眼」博打に負けないが命を縮めるモノがいる
それを退治する方法とはー

「討債鬼」青野利一郎 宮部作品ファンなら この名前に覚えがあるはず

長屋の元気やんちゃな三人組も 呑気坊主も出てきます

それだけで読みながら楽しくなる物語

「ばんば憑き」婿養子は旅先で相部屋となった老女から不思議な話を聞く

恋に狂い人殺しとなった娘が辿った人生とはー

「野槌の墓」 人殺しの道具とされたモノが それを思い出し狂った
解決を依頼された何でも屋は思案する

人は愚かだ

悪いこともする
目先の欲に流される
騙される

人を苦しめる
人を殺す

しかし また 人は優しい
温かい

生きているものも この世のものでないものも

人ではない存在も

心の在り方一つで善にも悪にもなれるのだ

1700円

読みごたえたっぷり
不思議こわい世界に どっぷり浸れます


東川篤哉著「放課後はミステリーとともに」実業之日本社

2011-03-10 00:29:35 | 本と雑誌

東川篤哉著「放課後はミステリーとともに」実業之日本社
東川篤哉著「放課後はミステリーとともに」実業之日本社
東川篤哉著「放課後はミステリーとともに」実業之日本社
探偵部の副部長・霧ヶ峰涼 この名前からエアコンなるニックネームで呼ばれた暗い過去がある

そんな霧ヶ峰涼が巻き込まれた(好きで飛び込んだ)事件の数々

鯉ケ窪学園高等部は生徒ばかりか 教師も個性豊かな変わり者揃い

こんな学園 本当にあったらー

面白い!じゃないか(爆)

事件は爆笑と共にやってくる?!

まずはご一読を


奥田英朗著「純平、考え直せ」光文社

2011-03-05 00:28:10 | 本と雑誌

奥田英朗著「純平、考え直せ」光文社
奥田英朗著「純平、考え直せ」光文社
純平はひきがねを引いたー

21歳の坂本純平は 親分から鉄砲玉になるよう言われ準備する

だがー

純平は殺せるだろうか

ひきがねをひいて その後 どうなったのだろう

ごく普通の青年は やくざだった

人を撃ち何年か刑務所に行くのか

それともー


堂場瞬一著「策謀 警視庁追跡捜査係」ハルキ文庫

2011-03-04 22:03:13 | 本と雑誌

堂場瞬一著「策謀  警視庁追跡捜査係」ハルキ文庫
堂場瞬一著「策謀  警視庁追跡捜査係」ハルキ文庫
五年前 殺人し国外逃亡した男が帰国する
取り調べにあたった西川に 容疑者の船田は「やってない」と言い抜けようとする
西川の友人でもある沖田が調べる事件と交差し やがて全体像が見えてくる


大石直紀ノベライズ「太平洋の奇跡 フォックスと呼ばれた男」小学館文庫

2011-03-04 21:55:05 | 本と雑誌

大石直紀ノベライズ「太平洋の奇跡  フォックスと呼ばれた男」小学館文庫
大石直紀ノベライズ「太平洋の奇跡  フォックスと呼ばれた男」小学館文庫
大石直紀ノベライズ「太平洋の奇跡  フォックスと呼ばれた男」小学館文庫
太平洋戦争末期 アメリカ軍が迫り サイパンの民間人も軍人も追われ 殺されていく

その中で民間人を守り 少しでも敵国アメリカに一矢報いよえうとした大場栄大尉

もう誰も死なせたくないーそんな彼の思いは戦場にあっては空しいものなのだろうか

日本の軍人は決して非情な鬼ばかりではない

終戦のどさくさに火事場泥棒のように掟破りに領土取り込み 多くの日本人を虐殺し 連れ去り死にいたらしめた北の大国がある

今まで様々な名目で日本から巨額をせしめながら
あれは自分達の国のもんだから返さないもんね~と威張ってる恥知らずな国

あちこちから日本の領土は狙われている

それでも政治家達の目は誰が権力を握るかに向けられている

覚悟とは軽々しく口にして良い言葉ではない

かつての日本人に比べ ただ現在の日本の政治家は いったいーと思ってしまうのだ


フィリッパ・グレゴリー著「宮廷の愛人」 上下 ブーリン家の姉妹3 集英社文庫

2011-03-04 21:35:13 | 本と雑誌

フィリッパ・グレゴリー著「宮廷の愛人」 上下   ブーリン家の姉妹3  集英社文庫
フィリッパ・グレゴリー著「宮廷の愛人」 上下   ブーリン家の姉妹3  集英社文庫
フィリッパ・グレゴリー著「宮廷の愛人」 上下   ブーリン家の姉妹3  集英社文庫
フィリッパ・グレゴリー著「宮廷の愛人」 上下   ブーリン家の姉妹3  集英社文庫
エイミーは美男のロバート・ダドリーと結婚する

だがロバートは幼なじみである女王エリザベスに心を移し 王となる野心すら抱き始める

その存在が英国を脅かすと感じたセシルは 非情な手段に出る

権力 王座

ひたすら夫を待ち続けたエイミー

小説は何処で筆を置くかが難しい

なんとなく中途半端な終わりかたのようにも感じられた

また次の時代へと 新しく物語が書かれるのだろうか


海堂尊著「モルフェウスの領域」角川書店

2011-03-04 21:19:32 | 本と雑誌

海堂尊著「モルフェウスの領域」角川書店
海堂尊著「モルフェウスの領域」角川書店
海堂尊著「モルフェウスの領域」角川書店
女は一人の人間を見守り続けた

女は 眠り続ける少年を守る為 ある決意をし行動に出る

現時点2011年においては小説の中の時間は未来

けれど当然ながら 小説の中の時間は数年後には過去になる

東城大学病院の高階院長
田口 藤原看護師 猫田看護師

いつか彼らも海堂作品から消えるのでしょうか

問題提起しながら 禅問答のようでもあり

また生きること
生き抜くことへの讃歌 励ましのようでもあり

読み手の思い入れで いかようにも読み 感じ取ることができる一冊です