まとめ買いで積んであった「マルタの鷹」をやっと読みました。
ダシール・ハメットの1930年の探偵小説でハードボイルドの古典として有名です。
1941年のハンフリーボガード主演の映画も有名です。
筋書きは別として、今回最も感心したのは、人物描写です。
1930年と言えば昭和5年です。今日のように画像が氾濫する時代ではありません。
ハメットは1人の人物描写のために10行近く使って詳細に説明しています。
紙巻タバコを用意して火を付けるまでにも5行は使っています。
心の中は見せずに、人物を丁寧に描写するところがハメットの特色だと知りました。