毎日がしあわせ日和

ほんとうの自分に戻れば戻るほど 毎日がしあわせ日和

子どもたちがくれた 大きな大きなもの

2015年11月13日 22時40分25秒 | 子どもたちと


お隣小学校の 開放週間、きょうのお昼までで終わり。

思い返すと、初めてこの学校とのご縁ができたのが、ちょうど9年前の この開放週間のときだったんですね。

回覧にお知らせが載っていて、あのときは 今よりもうちょっと離れたところに住んでいたんだけれど、なぜかふと覗いてみようと思い立って 出かけていって、そこで会った 近所の顔見知りのお母さんに 読み聞かせボランティアのことを教えてもらって、名乗りを上げたのがきっかけ。

で、初めての読み聞かせに行ったのが、2006年12月13日のこと。




あのころは、対象学年は 1年と6年のみで、時間も授業前の10分だけ。

まだ 他者への緊張や苦手意識が抜けていなかった私、初回は 子ども相手といえども かなり緊張したものでした。

そんな弱点から解放されるのに おおいに力になってくれたのが、当の子どもたち。

6年生ともなると、相手をじっくり観察吟味している氣配が伝わってきますが、1年生は いたって無邪氣なもの。

回を重ねるうちに どんどんこちらになじんで、本が面白ければ 率直に喜びを表してくれて。

おかげで こちらも硬さが取れ、読んで聞かせるのを楽しめるようになり、少しずつ自信をつけていったのでした。




人に受け入れられる喜びや 人を喜ばせる楽しさを、私は この学校の子どもたちから教わりました。

ただ無邪氣に喜んでくれる、私が行くのを楽しみにしていてくれる、そして そういう氣持ちを ためらうことなく見せてくれる。

私は歓迎されているんだ、ここにいてもいいんだ。。。。そんなふうに安心させてもらえたことが、どれほど大きかったか。

やたら構えることなく すっと心を開いて 人と向き合えるようになったのは、この子たちと このお役目のおかげです。

どんなふうに見られるか・・・・と氣をまわしたり、ヘンに格好つけたりするのをやめ、声色を使ったり、おおげさなほどの表情をつけたり、表現すること自体を 思いっきり楽しめるようになって。

不安や怖れから装っていた 堅苦しい生真面目さ、ガチガチに築いていた外壁を ここまで崩すことができた、その最初の一歩は、この子たちがくれたのでした。




今では、全校生徒相手に 授業1時間分丸ごといただいて、読める本の幅もぐっと広がり、ちょっぴり複雑なお年頃の高学年も 1年のときから知っている子ばかりだから、まったく問題なし。

ますます楽しくなってゆく読み聞かせ、初めて話を聞いて それやりたいです! と手を挙げた、あの授業参観の日のことを思い出すと、まったくたまたまのようでありながら、実はなにかに導かれたような氣がして、しみじみ感謝したくなるのです。























のびのび 生き生き

2015年11月13日 00時09分56秒 | 貴秋の視点、すなわち偏見


お隣小学校は、8日の日曜参観に始まって 今週一杯 学校開放週間。

日曜参観は、1時間の授業のあと、毎年恒例の餅つき大会、午後から 凧作り班と染め物班に分かれての ものづくり授業。

そして、きょうの公開授業3~4時間目は、1 ・ 2年生の 自分たちで育てたサツマイモを使っての おやつ作り

いもようかんとスイートポテトの調理に 私もいそいそと参加させていただきました (*^^*)




先生が洗って皮をむいておいてくれたサツマイモを、切って 茹でて、すりこぎでつぶし、そこから二つに分けて、一方にはゼラチンと砂糖、もう一方には砂糖とバターと牛乳を混ぜ、いもようかんはラップを敷いたバットに流し入れ、スイートポテトはアルミカップに詰めて 形を整える。

思い思いの柄のエプロンと三角巾を身につけ マスクをした約20名の子どもたち、包丁使うの初めて~ の子も多く、ドキドキワクワクの90分、みんなにぎやかに トントンまぜまぜ♪

2時間の授業があっという間、おしまいの洗いものまできちんとこなして、いもようかんバットは 無事冷蔵庫に収まり、ずらりと並んだスイートポテトは 5時間目の体育のあいだに 先生がオーブントースターで こんがり焼き上げてくださいました♪

試食のお誘いをいただいた貴秋、5~6時間目の参観のあいまに抜け出して ランチルームにはせ参じ、みんなのあいだに座らせてもらって、みごとに出来上がったおやつのお相伴、しあわせ~

さらに まだたくさん残っている中から おみやげまでいただいて、浮き浮き氣分で授業に戻り、そろそろ終わりというころに、1年生の女の子が お盆に並べた人数分のスイートポテトを捧げ持って 6年生教室に現れました。

どの学年も こういうときにはたっぷり作って、他の学年にもおすそ分けするのが 恒例なのだそう。

ほんと素敵な学校だわ




ほかの見学は、2時間目途中から 4年生の国語、5時間目が 6年生の人権作文、6時間目が 同じく6年生の 熊野古道語り部学習。

どの学年も10名前後と少人数のこの学校、家族的雰囲氣の中、のびのび自由に発言しながらも そのまま私語に流れることなく ごく自然に抑制の効いた空氣、作文つづり中の6年生は、辞書や資料が必要になると すっと教室の外に取りにいき、再びすっと戻ってくる。

秩序ある自由とでもいうのかな、各自がのびのびしていながら わきまえて場を乱さない、先生方の行き届いた指導の下生まれる 少人数校ならではのこの学校の空氣が、毎年のことながら 大好きです




個々の学校の枠を超えて、すべてを頭でつかみ、理論の枠組みに押し込めて、計り 比較し 競い合う この国の学び方は、もう限界にきているような氣がします。

これからは、陰でいのちを支える 見えない要素を もっと感じて、それぞれが個性を伸ばし 発揮する時代。

そんな中、画一化で個人の思いをつぶされることなく、全身で体験する授業の多い この学校を見ていると、まだまだ子どもたちは大丈夫、とほっとし、うれしくなるのです。




公開授業は 明日の午前まで、明日は朝からみっちり 全学年見学させてもらうぞ~