Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

すみれは抜かない

2006-05-02 | 四季の草花と樹木
我が家の裏手にたくさん咲いているすみれ。毎年増えているような気がする。この濃い紫色がとてもきれいである。まあどんどん生えてくるので、そのあたりの草みたいなもんではあるが、こればかりは抜く気にならない。

いよいよ暑くなってきて、田舎暮らしを最も悩ませるもの。それは「草引き」である。大阪にいた時は「草引き」という言葉が意味することすらわからなかったが、文字通り、どんどん生えてくる草を抜くこと。しかしそれは、自分の家の周りだけではない。地域の集まる場所、学校や保育所など、ありとあらゆる所で「草引き」という名目のもと、土曜、日曜女たちは、召集されるのである。

私はこの草引きの作業がはっきり言って嫌いである。そりゃあ、あんまりぼうぼうだと見た目にも悪いけど、少々の緑くらいあった方がキレイではないか。ところが、である。このあたりのお宅は、それはそれはもう徹底的に草を抜く。やり始めると、冗談じゃなく長さ1cmの草も残らないほど、抜いて抜いて抜きまくる。花だって抜く。そして、草1本生えていない状況のお宅は賛美されるのである。

んなもん、やってられますかって。どうせ、抜いたって、またいっぱい出てくるんだよ。とある、草引きの日にさすがにこのスミレは抜かずにおいている婦人がいた。そりゃそうだよ。こんなカワイイ花、置いておこうよ。我が家は現在、スミレやタンポポやふきやら、オオイヌノフグリやら雑草だらけである。


草ぼうぼうの中で咲くスミレ。花壇以外の場所はどこもかしこもこんな感じ。いいのだ、別に。

しつこく言うけど、田舎暮らしが長いくせに草花や樹木の名前をあまり知らない。これも、スミレなんだろうか?



敷地の脇を流れる用水路付近はふきだらけだ。採って食べられるんだろうけど、これはちょっと細い。もっと太かったら食べるんだけどな。



あの徹底的に草を抜くってのは、田舎では周りの人々から「きちんと自宅を手入れしているお家」と認識されるのがステイタスになる、というところから来ているのかな。確かにやり始めると凝ってしまうのだけれど、どうせまた生えてくるんだし、適当にしておくに限る。週末は草引きしなければいけないから出かけない、なんてことが田舎ではごく当たり前なんだけど、私はぼうぼうになってもいいから、遊びに行くタイプ。いいんだ、それで。周りのこと気にしてたら、とっくに田舎暮らしなんかリタイアしてると思う。


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