Casa Galarina

映画についてのあれこれを書き殴り。映画を見れば見るほど、見ていない映画が多いことに愕然とする。

ナビィの恋

2006-05-11 | 日本映画(な行)
★★★★ 1999年/92分
監督/中江祐司 主演/平良とみ、登川誠仁、西田尚美

「おばあの恋に乾杯」

沖縄本島から少し離れた粟国島の生まれの奈々子は東京で働くOL。仕事に疲れて、ある日突然帰郷し、大好きなおばあ(ナビィ)とおじいに囲まれ安らぎのひとときを送るが、60年前のおばあの恋人サンラーがブラジルから帰ってきたからさあたいへん。60年前にユタのお告げで無理矢理引き裂かれた2人。老いらくのふたりの恋は再び燃え上がるのか…。

沖縄の自然と音楽が満ちあふれ、見終わった後「あー沖縄行きてー」となることマチガイなし。おばあを演ずるのは「ちゅらさん」で一躍有名になった平良とみ。このおばあが恋する顔になるんですなあ。サンラーを想って恋文をしたためるシーンは恋する乙女です。おばあなのに名前がナビィというのもシャレてます。これ、沖縄ではメジャーな名前なのでしょうか?私は最初主演の西田尚美がナビィなんだと思っていたのでびっくりしました。

この2人の恋の行方がひとえに切なくなるのも、現在のナビィの夫、つまりおじいの恵達がとてつもなくいい人だからなのです。そして何よりこの映画をオススメするのはこの恵達を演じる「登川誠仁(のぼりかわせいじん)」を観て欲しいからなのです。登川誠仁は三線の第一人者で、沖縄のジミ・ヘンドリックスと言われるほどの大物だそうです。彼のことはこの映画で初めて知りましたが常に三線を弾きながら、今思ったこと!を歌うシーンがどれもすばらしいんです。もしかして自分の妻をかっさらっていくかも知れないサンラーに向かっても三線を弾きながら「島の女はみんなあなたに惚れる~」と言うようなことを歌って見送るその懐の深さ!監督は登川誠仁氏に何度もお願いして映画出演を頼んだそうですが、その甲斐あって本当に彼の出演シーンが心に響くものになっています。

おそらくアメリカの占領下にあったからなのでしょうか、おじいはしゃべり言葉の随所に英語が入ります。(実際の彼のしゃべり方もこんなだそうです)例えば「とぅえるぶさーてぃーにらんちもってきてね~」(うろ覚え)というようなことを三線で歌いながら仕事に出かけていくわけです。そのまあ、愛らしいこと。おいおい、おばあはこんなにかわいいおじいを置いて、昔の恋人のところにいっちまうのかあ、それとも止めとくのかあ、とハラハラ。

菜々子もふらりと旅に来たヤマトンチューの福之介といい感じに…この2組のカップルの恋の行方がどうなるかは、もちろんここでは言いますまい。ただし、ラスト近く、おばあの最後のセリフにみなさんぶっ飛びますぜ。もう笑うしかないです。沖縄が持つ戦争体験の悲しさもそこはかとなく描かれており、92分という尺も見やすくていい!真っ赤なブーゲンビリアと青い海と切ない恋がいつまでも心に残る、とってもよい映画です。


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ヘビイチゴ

2006-05-11 | 四季の草花と樹木
畑の周りにうようよ生えているこちら。黄色くて、小さいつやつやした花。葉っぱの形もこれは玄関前の花壇のグラウンドカバーに最適ではないか!これはいいのを見つけたぞ!ところで、なんて名前だ?

というわけで、またまた近くの友人に聞きました。で、ヘビイチゴと判明。そうか~!確かに葉っぱの形がイチゴじゃないかあ。ああ、ばか者。まだまだ修行が足りんぞ、と自分を戒める。

這うように広がってます。こんな感じ。なんぼでもあります。



せっせと取っては花壇に移す。このあたり、花がないところ。



手前から花の苗を植えていったらもうぎゅうぎゅうに咲きました。嬉しい悲鳴。その分、何もないところが寂しい。だからかわいい草花を植えるのさ。えっ、あっというまに繁殖しちゃうぞって?いいんです。私が目指しているのは、文字通りワイルド・ガーデンなんです。ベルサイユ宮殿みたいに、人の手が入ってきちーっとしているガーデンって好きじゃないの。なーんて、これまた、ただあたしがぐーたらなだけなんですけど。



ピントが合ってないのか、そういう花なのか、ぽわーんとしてますね(笑)ヘビイチゴの実は食べられるけどおいしくないらしい。でも、赤くなってもそれはそれでかわいいんじゃないの?OK、OK。


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