うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

手間を省く水やり--マンション管理

2009年02月07日 06時49分48秒 | マンションの植物管理
 
 雑草処理につづいて、多い作業は水やりだ。日本の気候の場合は、特に夏場、梅雨明け直後から1カ月以上は亜熱帯性気候が続く。ここでは、人の手間を省く作業の勘どころについて、その場合の注意点をあげていきます。

 ◇水やりの必要性◇
 一般的に植物に与える灌水の必要量は、 その地域の年間を通じての平均降水量を補う量とされているが、造成により盛られた緑地では地表・ 地中からの蒸発量の割合が多いとかんがえられ、新しい植栽土壌では保水量もあまり期待できない。
地表に注ぐ水のゆくえについて、 灌水であれ自然の降雨であれ1/3 は空気中に蒸発, 1/3 は土にとどまる、1/3 は土中を流出するとされている。
 ちなみに関東地方の年間降雨量は約 1,600mmである。その内訳は、 梅雨期約 250mm、九月の長雨( 秋雨) の時期は約 300mmである。その間の日本の夏には数mm程度であり干害のおそれがある亜熱帯性の気候である。冬期は寒さよりも乾燥気味である。植え付けてから 1~ 2年間は無降雨であれば冬でも水やりが必要である。
 自然の降雨では梅雨時の降り方のようにシャワー性・ミスト(霧雨)状が理想とされるが、人力でおこなう場合は、灌水方法は少しずつ何回もやるよりもその間隔をあけておこない、灌水時にはたっぷりおこなう。そうすれば灌水使用水量を合理的に効率よく利用できる。
 植栽地への人力の灌水は、 えてして植物自体の伸根を薄弱にし( 浅根化) 土壌緊縛力のない自然現象・ 天候等に弱い植物に育つケースが多い。耐性を持った植物は自力で健全な成長をする。

 ◇水不足の判断基準◇
 水が不足したことを見分けるポイントについて言えば、草花などの草本類はしなだれたりしてわかりやすい。一方、木本類の場合は、樹木の樹幹である若木、 小枝の順に付着する葉が異常な落葉もしくは火事にあったかのような褐色に変化する。急激にあおくちぢこまったりする。または秋になり紅葉したかのような現象をしめす。樹姿は梢端枯れの状態を呈する。これはいずれも植物の水収支ストレスによる生理上の結果である。判断に格好な樹木として一例をあげれば、ドウダンツツジ、ヤマモミジなどの葉の薄いものがある。

 ◇水やりの回数◇
 日照量が多い、フラットな箇所、風通しの良い地域の場合, 常時風が吹いているために通常の緑地よりも空中湿度の低い乾燥した生育環境に植物がさらされている。それゆえに水分の要求度が高いと判断できる。自然の降雨量を補う灌水の作業頻度として、おおよそ経験的に以下のように設定できるとおもわれる。

 ・7月中旬から 8月までの渇水期間 
    ~散水頻度:無降雨時 最低 1週間に 1回
 ・1月上旬から 2月の立春までの期間
    ~ 〃  〃 10日から 2週間に 1回

 ◇大面積の水やり◇
 大きなエリアには自動散水設備の点滴散水チューブの布設が望ましい。その場合は毎分 4mm程度を標準にして分刻みで時間を設定する。そして、水道使用料金を算出する。ただし、電気代と水道代は使えば使うほど割高になる従量制になっているのでこまめな節水量管理が必要であり、天候に注意して間断間隔(日数・時間 )を調整したい。
 なお、公共水道の水道代はそれぞれの自治体により異なります。
 
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