うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」

2009年10月27日 05時41分16秒 | わたしの日常です。
もうすぐ秋も終りというのに、珍しく居座る停滞前線に沿って台風20号が北上し、大雨をもたらし(連続雨量は当地で70mm前後か)、つづけて強風が襲ってきた。なんだか、晩秋のうそ寒い気候だ。
 次には小春日和の微温的な陽気になる筈だが。

 ところで、わたしは山崎豊子さんの「沈まぬ太陽」の映画を見るのを楽しみにしている。クリント・イーストウッド監督の「硫黄島」以来、めったに映画など見ないのだが今週中ぐらいを予定している。
 CMでは御巣鷹山の墜落事故をテーマにしているように見受けるのだが、本来のストーリーはたしか、原作では異なる筈。
 わたしにとって山崎豊子さんは先年の 「大地の子」を見て以来であるが、このお方の長編力作ぶりには毎度ながら感動至極である。この力技は現代の男性作家では無理だろう。内容はいたって通俗ではありながらその時の社会の流れに全身で横たわる膂力はすごいものである。
 小説の素材はJALの社内事情を取材している。この小説は週刊新潮に連載中から騒がられて、結果的にJALから妨害、邪魔された。新潮社という出版社に対してまるごと広告掲載、購読拒否である。わたしは当時、なんだかんだと飛行機を利用して地方へ行ったものであるが、機中の客席では一切置いていなかったもの。

 ともあれ、わたしは渡辺謙演ずる主人公・恩地元の、日本の風土、大企業という組織の中での一社員が孤立無援、孤独の無限地獄に悪戦苦闘する心情に惹かれる。
           
コメント
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