うざね博士のブログ

緑の仕事を営むかたわら、赤裸々、かつ言いたい放題のうざね博士の日記。ユニークなH・Pも開設。

真冬のギボウシ栽培メンテ

2012年02月01日 11時00分45秒 | ぎぼうし栽培日記

 ギボウシは多年生の落葉草花、地上部の草茎部分は枯れる。地下の土の中の根系は株や地下茎の状態で冬越しする。温帯性であるギボウシは冬の寒さにあてなければならない。そうしないと植物生理上、生育不全になる。ここでは大寒を過ぎて立春にかけての、今の状態を画像で表したい。

 わたしたちはギボウシ苗を鉢やビニールポットで栽培している。現在は気温低下により、土壌が凍結し霜柱が立つ季節、露地植えでもそうだがこの場合特に顕著だ。霜柱は早暁におきて、昼過ぎに融解する、毎日のようにそんな現象が続いていて、かわいそうなぐらいだ。
 ギボウシは繰り返される霜柱によって、鉢の表土は掘れてきて凸凹になり、バルブ(根茎)があらわになり、根が凍害で傷んでしまう(寒乾害)。そこで培養土を補い増し土するのだが、さらにその上にマルチすると具合がよさそうだ。マルチングは地温変化の緩衝作用や土壌の乾燥防止、これから成長するにあたって、草花の芽出し前の各部位の組織の細胞分裂を旺盛にする効果がある。通常、マルチ材は市販の有機物のバーク堆肥でもいいのだが、わたしは剪定した枝葉を細かく刻んで作った自家製の堆肥を敷いて使う。厚さは3センチから5センチを目安にしている。
 逆に言えば地表のロゼット化した越年雑草は、土壌を密につかんでおり冬の間は抜かないで置いた方がギボウシにとっていいともいえる。冬越しの植物にとって効果がある。
 一般論として冬場には灌水が不必要の場合が多いが、この今年の冬のように一か月も降雨がなくて乾燥が続くと生育障害が起きてしまい、最悪の事態では株自体が干からびて枯死してしまう。だから晴天であればお昼直前ぐらいから早めの午後にかけて水やりの励行をすすめたい。でないと、春先の芽出しをいくら待っても見ないままで終わるだろう。水やりは露地植えでも必要だが、特に土壌量が限られている鉢物栽培は要注意だ。
 まあ、このことはわたし自身の栽培経験に基づくもの。多くの場合冬越しする多年生植物に当てはまるのだが、この辺の詳しい栽培方法については、残念ながら世間に数多くあるガーデニング入門書、園芸書などには載っていない。園芸の本は、一般的に言ってその著者自身が特定の草花や植物栽培に未経験で記述しているケースが多い。

 今までのギボウシの育成や栽培については、このサイト左側の、カテゴリー [ギボウシ栽培日記] などをクリックするとご覧になれます。

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