ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

他生の縁

2008年03月04日 | 千伝。
最近、「この街で♪」という歌が、よく流れています。
ヒットしているのでしょうが、小生・・この歌、嫌いです。(笑)

テレビの旅番組「いい旅、夢気分」にエンディングにも使われているとか・・
このテレビ番組、時々、学生時代の友人の名前をテロップで見つけることがあります。
選曲ミスではないのか?・・と彼に訊いて見たくなったりします。

昔、山口百恵さんが歌っていた「いい日、旅立ち」という名曲があります。
今でも、JR西日本のDiscover Japan CMソングで谷村新司さんが歌っています。

♪いい日旅立ち・・ああ 日本のどこかに 私を待って居る人がいる♪

これに対極する歌が・・「この街で♪」となるかもしれません。(笑)

この街で生まれ この街で育ち♪
この街で出会いました、あなたとこの街で
この街で恋し この街で結ばれ
この街でお母さんになりました、この街で
    ・
     ・
この街でいつかおばあちゃんになりたい
おじいちゃんになったあなたと歩いてゆきたい
この街でいつかおじいちゃんになりたい
おばあちゃんになったあなたと歩いてゆきたい
いつまでもあなたと歩いてゆきたい ♪

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これは、愛媛県松山市の「だからことばの大募集」で市長賞を受賞した主婦の
「恋し、結婚し、母になってこの街でおばあちゃんになりたい」
をもとに出来上がった歌だそうです。
加えて「千の風になって」・・あの荒井満氏の作詞作曲です。

ほのぼのとしますが・・

♪私のお墓の前で 泣かないでください そこに私はいません 眠ってなんかいません♪
・・これ同様に??です。

同じ街で生まれ育ち結ばれて、おじいちゃん、おばあちゃんになるまで・・
そして、死ぬまで同じ街で生きるなんて、小生は、到底無理です。
いいえ、無理でした。

時代錯誤の恋愛観、結婚観、人生観では・・?
父や母の世代ならいざしらず・・昭和30年代までの時代感覚ではないかと思ったりもします。

ましてや、大都会では、国際結婚が約50%ほどに達する勢いで、田舎では、全国または海外からも花嫁を募集している社会現状です。

地方の中小都市を「街」としてテーマに掲げて、ほのぼのした生活観、人生観、幸福観が漂い、離婚も別離のイメージの欠片もない・・

・・そんなシンプルな人間愛、人生なんてありえません。

国民のほとんどが、初恋の人と結ばれて人生をまっとうするようなものです。

哀しいかな・・初恋という存在は、1:1という異性間の平等均等ではなく、100:1ぐらいの同性間での争奪戦です。

今日、ふと赤い糸のような運命の巡り合わせについて考えていたら・・
「この街で♪」というほのぼのとした歌が流れてきました。

小生・・この歌、嫌いです。(笑)

この街で結ばれる一生も、結ばれぬ一生も・・
他の街で結ばれる一生も、結ばれぬ一生も・・

大都会で結ばれる一生も、結ばれぬ一生も・・

この田舎で結ばれる一生も、結ばれぬ一生も・・
他の田舎で結ばれる一生も、結ばれぬ一生も・・

・・既婚者であろうが独身者であろうが、すべての一生涯が、他生の縁です。

心安らぐ心善き「縁(えん)」が沢山多く見つかりますように♪