ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

大暑 ~提灯~

2011年07月23日 | 千伝。
今日は、地蔵盆。

相場用語で、提灯筋という言葉があります。

相場の世界は、いわゆる闇夜なので、闇夜の道は、よほどの玄人でないと、溝にはまったり、転んだりして、怪我をしてしまう。

それで、素人が安全に歩くには提灯、現在では懐中電灯が必要です。

一般に、ドンドンあがっているよ、さあ買った買ったと、世間にアピールして、テレビやら報道やらで買いあおるのを、提灯をつけるといいます。

大衆の買いにあわせて、ひそかに売り逃げするのが、仕手筋の常套手段です。

相場の世界のみならず、世間は闇夜です。

それを勉強や努力によって、闇夜でもみえる、夜目というのができます。

ベテランの熟練者は、「目をつぶってでも出来る」というのは、その夜目を持っているからでしょう。

また新しい世界に飛び込むには、新しい夜目を作るまで、当面懐中電灯に頼らねばいけません。

通り慣れた夜道ならなんのそのでしたが、新しい夜道は穴ぼこの位置が分かりません。

その闇夜の道の先に、訪ねる明かりのついた家が目標としたら、どんな明かりの家にたどり着きたいのか明白にしていないと、ただ暗闇を歩き続けるということで終わってしまいます。 

決心が必要です。

決心とは、神や仏との約束、神や仏への祈りだと思います。

おそらく、神や仏は、決心した人には弱く、道を開いてくれるでしょう。

もともと、迷っている人には、迷路しか与えないでしょう。

太陽神も・・今という「瞬間」しか、照らしてはくれません。

明日は、まだ闇の中、昨日も闇の中です。

それで、坊主は瞑想して、夜目を鍛える訓練を暗示するのでしょう。

ただ、今は、サーチライトで、昼間のように安全な道に変えることができます。

サーチライトを持たない人間は、人生につまずくばかりですので、夜目を養うか、サーチライトか、どっちかを手にせねば、この世は、お先真っ暗という結果になると思います。

さて、あなたにとって、私にとって、サーチライトとは何か?

これも問題です。

サーチライトを手に成功した人の話や自伝を読むと答えがあるのでしょう。

今日は、大暑。