ふくい、Tokyo、ヒロシマ、百島物語

100% pure モノクロの故郷に、百彩の花が咲いて、朝に夕に、日に月に、涼やかな雨風が吹いて、彩り豊かな光景が甦る。

福与かな・・

2011年07月26日 | 千伝。
昔は、モノを書くのに、下地は、藁半紙に書いたものである。

それを原稿用紙に清書するのであるが、現在、その藁半紙なるものを文房具店等で見ることがない。

一体、いつのころから藁半紙は、文房具の中から消えたのだろうか?

ひょっとしたら、ひそかに、文房具店の片隅に存在して、昔ながらの常連客からは、御贔屓にされているのかも知れない。

今度、文房具店に行ったら、昔の知り合いの消息を尋ねるような気持ちで、店員に「藁半紙はありますか?」と聞いてみることにしよう。

私の記憶では、昭和55年頃までは、確かに存在していた。

それとも、注文しないから、手にしないだけかも知れない。

あの福与かなセピア色の枯れた草原のような紙面があれば、引き出しの奥にある万年筆を手に取り、またモノを書けるような気がする。