やっぱり「ラブレター」より。
ウナの病気は進行し、手術しか方法は残されていない。その手術も成功率は低い。
手術直前に、ウナは、アンドレアに終油式をして貰う。皆を呼ぶ前に、ウナが言う。
「懺悔します。・・・私はずっと嘘をついていたの。本当は、死んでしまうんじゃないかって怖い。」
「僕も怖い。」
「・・・ううん、私は、もっと怖いの。」
「・・・・・・。」
「死ななかったらって。死ななかったら、またあなたを困らせて、罪を犯させてしまうんじゃないかって。」
「僕を見て。僕たちが愛し合うのは、罪か?少なくとも僕たちは愛し合う事が罪じゃないと思っている。」
「・・・わかった。」
みんなに挨拶をし、最後にアンドレアに対して言う。
「アンドレア・・・ウジナ。ごめんね。」
そして、神に対して言う。
「彼を愛させてくださった事に、感謝します。より大きな愛のために、彼をお返しします。・・・私は神様の子羊を愛してしまいました。だから、自分の心だけに秘めておかなくてはいけませんでした。辛くて悲しかったけれども、彼を愛せた事は幸せでした。・・・元気でね、アンドレア。私の神父様。」
手術は困難を極め、ウジンとアンドレアも絶望的になる。その手術の際中、帽子とマスクの間からのぞいたアンドレアの眼から、涙が一粒落ちる。
最終話のクライマックス部分です。とても静かな、綺麗なシーンです。大げさな泣き声、動き等何も無くて、ほとんどウナの心の中の台詞です。
ここに、このドラマの全てが集約されていると思います。