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どう言う意味?と、ドンギョンが尋ねました。
「俺なりの感謝だ。お前を生かしたい。」
ドンギョンは決して嬉しくありませんでした。滅亡はただ消えたいだけだと察しているからです。
そして、滅亡が“いい人”だと、分かって来たからです。
滅亡が、消えゆく人たち、モノたちを見る目を、見る表情を見ているうちに、ドンギョンには滅亡が“悪”ではないと分かって来たのです。
「私は、ただ生きるんじゃなく、幸せに生きたいの。」
ドンギョンが言いました。
あなたを死なせたら、私は幸せじゃない・・・と。
滅亡はきっとこんな言葉、初めて聞いたのでしょう。あっけにとられ、呆然としましたが、嬉しそうでもありました。
彼女に愛されて死ぬつもりなんでしょう?と、少女神が滅亡に言いました。
お見通しです、神には。
少女神は忠告する様に言いました。
「人間の愛は予想以上に危険よ。愛のために世界さえ捨てる。どんな結果になるか、予測できないから面白い。」
ソンギョンが働いているカフェに偶然ドンギョンが来ました。
仕事を辞めろとソンギョンが言いました。
でも、時間が限られていると分かった今、一番長く続けてきた仕事を辞めることは、それに費やして来た時間を無駄にすることになるとドンギョンは言いました。
ソンギョンはドンギョンの気持ちを理解しました。
ただ、ソンギョンはドンギョンがもう生きる事を諦めたような言い方が気に入りませんでした。どうしようもありませんが・・・。
滅亡はドンギョンに愛されようと、しきりに優しくします。
それに惑わされるドンギョンではありませんが、一瞬、気持ちが揺れるようです。
ある日、ドンギョンはソンギョンに精密検査を受けさせました。
万が一、自分の病気が遺伝性の物だったら、ソンギョンには早めに治療を受けさせなくてはと思ったのです。その他の病気があっても心配ですし。
自分にはソンギョンがいるけど、今後、自分がいなくなった時にソンギョンが1人で困るようなことがあってはいけないと思ったのです。
やはり姉ですね。
チョン医師は、ドンギョンの人生を繋ぎ止めるモノがあって良かったと言いました。
ソンギョンのことです。
ソンギョンのためにも、治療を開始しようと言いました。
その一歩として、痛み止めを渡しました。
少女神がドンギョンに話しかけて来ました。
ドンギョンは、先日バス停で会った少女だと気が付きました。
少女が傍に小さな植木鉢を置いているのを見て、何を植えているのかと聞いたドンギョン。
どんな花が咲くのか、芽が出るかどうかも分からないと少女神は答えました。
変な花だったら?と、ドンギョンが聞くと、摘んでまた別なのを植えると答えました。私のだから大丈夫・・・と。
綺麗な花だったら良いねとドンギョン。
「私もそう願ってる。初めて植えたから時間も労力もかけたの。」
それって・・・滅亡のこと
別れ際に、少女神がドンギョンにカプセルトイを渡しました。中に入っていたのは、ガラス玉?
ここで一つ分かったことが。
滅亡の姿、見る人によって容貌が違うようです。
チョン医師の目には、かなり若く見えたようです。ソンギョンより年下と思ってましたから。
それに、実は面識があるのですが、それにも気づかなかったようですし。
ソンギョンの目には、金髪に見えてるようです
ドンギョンの目に映る滅亡が本来の姿ですって。
そんな状況なので、ドンギョンが滅亡を見分けたこと自体が滅亡にはお初の事だったというわけです。
「お前みたいな女、初めてだ。何もかも。」
真面目な顔で滅亡にそう言われると、ドンギョンも気まずくなってしまいました。
ある時、滅亡が良い考えがあるとドンギョンに言いました。
「最後の願い、俺を愛したいと願えばいい。」
できるの?と、ドンギョンが聞くと、出来ない事も無いと滅亡が答えました。
すると、次の瞬間、魅入られたようになり、ドンギョンの方から滅亡にキスしようとしたのです。
でも、寸前で正気に戻りました。
ほらな・・・と滅亡。
ドンギョン、気分を害しました。
ジナとヒョンギュ、同窓会で再会しました。
気マズイ雰囲気です。特にジナの方は・・・。
ヒョンギュは・・・ヒョンギュもジナを忘れてるわけじゃなさそうですが、冷静な態度を見せています。
ジナを振った理由がありそうです。
ドンギョンは、滅亡を愛させてと言うのを、最後の願いにすべきかどうか、悩み続けています。
ジュイクに、100日しか生きられないとしたら、何を願うかと聞いてみました。
「延命。」
と、あっさり答えたジュイク。
それ以外では?と、ドンギョン。
ジュイクは作家の新作のストーリーだと思い込みました。で、答えました。
「だったら、熱い恋がしたいと願うべきだ。自分が・・・ではなく、“私を愛して”と願うんだ。出来るだけ激しく。」
雨が降り出しました。
バスから降りたドンギョンを待っていたのは滅亡。傘は持っていません。
「雨ばかりの人生だわ。その上、傘も無い。」
と、ドンギョンが呟くと、走るか?と言った途端、滅亡がドンギョンの手を取って雨の中に走り出したのです。
びしょ濡れになったドンギョン。
でも、案外気分は良いモノでした。
「ほら見ろ。大したことはない。傘が無くても平気だ。」
滅亡を見つめながら、ドンギョンが言いました。願いがある・・・と。
「私を愛してほしいの。」
そう言う願いでも構わない?と、ドンギョン。
「いや。」
と、滅亡。
でも、次の瞬間、ため息を一つつくと、滅亡はドンギョンにキスしたのです。
システムを乱すのは、プログラムの欠陥ね・・・と少女神が呟きました。
「欠陥は削除しないと。もしくは、リセット。」
ドンギョンの前から突然滅亡が消えました。
それを予期したのか、滅亡は消える寸前に、ドンギョンから一歩離れました。

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