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「タク・ドンギョン。お前は誰だ。」
と、滅亡。
自分の名前を知ってることが謎なドンギョン。同じように聞き返しました、あなたは誰だと。
滅亡は少女神を知っているのかと、ドンギョンに聞きました。
少女神がドンギョンに何をしたのか、滅亡は聞き出そうとしました。
しかし、ドンギョンが少女神と関わったのは、ほんの少しだけ。全く手掛かりは得られませんでした。
さっき誰に電話したんだ?と、滅亡が聞きました。
あれ?携帯を持っていたわけじゃなかったのね、滅亡は。着信音と共に滅亡が現れたと思ったのは私の勘違いでした
ドンギョンは答えました。
理由も分からず泣いてしまい、その時、“あなたに電話しなきゃ”って思った・・・と。でもそれが誰なのか、分からないと。
「もう一度かけてみろ。」
と、滅亡が言い、ドンギョンは再度『サラム』と記された番号にかけてみましたが、誰も出ません。
帰宅した滅亡は、テーブルの上の携帯に気づきました。
なんと、ドンギョンからの不在着信が2件入っているじゃありませんか。
そして、待ち受け画面の写真は自分とドンギョンの写真・・・。
すぐさま、少女神の元に行き、ドンギョンとの関係を問いました。
しかし、少女神は何も答えませんでした。
滅亡は、自分の力で調べると宣言。
ドンギョンの周囲をうろつき始めました。
ジュイクとヒョンギュは初めてちゃんと向かい合いました。
「10年前にあいつとキスしたのか?」
と、ヒョンギュが問いました。
ジュイクはあっさり認めました。
理由は、ジナをヒョンギュに合わせないため、追い払うためだったと言いました。
ヒョンギュは当時、数か月で留学先から帰国していました。それを恥ずかしいと思い、ジナに合わせる顔が無いと思っていたのです。だから、ジナが毎日会いに来て、あの場所で泣きながら座っているのを知りながら、全く行動を起こさなかったのです。
ジュイクはヒョンギュが好きでした。あまり人に心を開くような人間じゃないのに、ヒョンギュのことは気に入っていたのです。
ヒョンギュの気持ちを察していた一方で、いつしか一途なジナにも心が揺れていたのでしょうね。これ以上放っておくと、いつまでも待ち続けるかもしれないジナを思うと、やはり早くけじめをつけさせたいと思ったのかもしれません。
ジュイクがあまりにも正直に話したことで、ヒョンギュはいっそう自分が惨めになったようです。
ドンギョンのお見舞いに行ったジナは、そこでジュイクにバッタリ出くわしてしまいました。
避けようとしたジナを、ジュイクは追いかけました。
何時から私を好きなの?と、ジナが聞きました。
「最初から。」
と、ジュイク。
それって、いつ?と、ジナ。
「最初だ。」
・・・それは、ジナが泣きながらヒョンギュを待っていた時或いは、ヒョンギュがジナと付き合ってる時
それほど長く、真剣に想いは続いているということです。だから、今更、ヒョンギュに知られたからと言って、諦めることは出来ないわけです。
ジナは、あまりにもはっきりと想いを告げるジュイクに戸惑いながらも心が揺さぶられているのも事実でした。
ジナは、ヒョンギュに会いに行きました。
お酒を飲みながら、ジナは正直にこれまでの事を話しました。
ヒョンギュに会いたいから同窓会に行ってた・・・と。ヒョンギュの家に行ったり、近くのカフェに行ったり、最寄り駅でもしかしたら会えるかもしれないと、期待しながら待ってたと。
それほどずっとヒョンギュに片思いし続けて来たと。
「最近会って思うの。私が愛してたのは18歳の時のあんたよ。」
俺も同じだ・・・とヒョンギュ。
「でも構わない。もう逃げない。」
しかし、もう遅かったですね、ヒョンギュ。ジナの中でヒョンギュへの片思いは決着がついてしまっているのです。
ドンギョンの治療が始まろうとしていました。
チョン医師は、その前に、剃髪を勧めました。
放射線治療等で脱毛がすすむのは分かっています。ショックを受けるだろうから、先に・・・と。
ドンギョンは、一人で美容室を訪れました。
そして、剃髪する前に、精一杯オシャレな髪形にしてもらったのです。芸能人のように華やかにしてくださいと言って。
とてもよく似合っていました。
美容師が写真を店に掲載したいと言うほどに。
ひとしきり写真を撮ってもらった後、ドンギョンは言いました。
「剃ってください。」
美容師はその意味をすぐに察しました。
美容師がハサミを入れようとしたとき、突然鼻血が。
倒れそうになったドンギョンを抱きかかえたのは滅亡。
そのまま、ドンギョンは意識を失ってしまいました。
ドンギョンは夢を見ました。
夢の中で、滅亡が泣いていました。葬儀場です。
滅亡が泣いていたのは、ドンギョンの遺影が飾られた部屋でした。
滅亡は泣きながら眠るドンギョンを見つめているうち、ドンギョンとの記憶が断片的に蘇って来ました。
笑顔のドンギョンがたくさんいました。
それでもドンギョンとの関係が分かりません。
滅亡は夢の中でドンギョンを“滅亡の世界”に連れて行きました。
あの、何も生きていないモノクロの無意識の世界です。
ドンギョンとの会話と笑顔は、滅亡に小さな既視感を生みました。
ふいに滅亡がキスしました。
滅亡の脳裏をたくさんの記憶が明滅しながら通り過ぎました。
驚いたドンギョンにも、一つの記憶が蘇りました。
少女神にした自分の選択を。
その瞬間、目が覚めたドンギョン。
すぐさまチェックした手帳の空白のページに、自分が記した本当の記録が浮かび上がりました。
消されていた記憶たちが一斉に甦ったのです。
ドンギョンは病室を飛び出して行きました。
慌てて行ったのは自分の部屋。でも、滅亡の部屋は消えていました。
滅亡から着信が。
後ろに立っていました。
ドンギョンの記憶が戻り、目が覚めた瞬間、彼の無意識のモノクロの世界に、色がつき、記憶も戻ったのです。
この時の滅亡の表情がねぇ。
ついさっきまでの表情とは別人なんですよ。
鋭く冷たい目だったのが、悲しみをたたえた柔らかな目になってるんです。
ソ・イングクssi、素晴らしい表情の変化だわと思いましたよ、あたくし