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もうすぐにでもラ・イオンの暗行御史姿が見られるのかと思いきや。
まだまだでした。
そーですよね、事件の取っ掛かりとも言える状況でしたから、全て推察でしか無くて、確固たる証拠と言えるモノは掴んでいませんからね。
イオンは、自らが先頭に立つのではなく、ユクチルを漢城府の判官に仕立て上げ、自分とグパルがその従者と言う体を装いました。
そして、口実を設けて、郡守に近づき、事情を探ろうとしました。
一方、ジョイは死んだポリの遺品の片付けをし始めました。
ポリにはそう言う事をしてくれる家族という者がいません。だから、ジョイがやってあげなくては・・・と思ったのです。
ジョイの目の前に現れたポリの霊は、全て燃やしてくれと言いました。
ジョイは、その意思を汲み、服を燃やし始めましたが、ポリが縫っていた赤ちゃんの肌着だけは燃やせませんでした。せめて、棺の中に一緒にいれてやりたいと思ったのです。
当時も、王宮内での権力争いは相変わらずのようで。
領議政と大提学が張り合っているようです。
今のところ、大きな事件等は起こっていませんが、領議政が何やら裏で懐を肥やしているように見えます。
領議政の庶子パク・テソという人物が登場しました。
領議政の手先となって、汚い仕事を引き受けているようですね。
郡守がポリに預けた帳簿は、どうも死んだ暗行御史が不正をまとめ上げた物のようですね。要するに悪事の証拠です。
それを郡守もテソたちも探しているのですが、まだ見つかっていません。
テソの仲間がポリが持っていると踏んで、脅して白状させようとしたとき、誤って転落し、死んでしまったというのが、実状のようです。
テソはどんな手を使っても帳簿を探し出すよう手下に命じました。
その帳簿、ジョイが見つけていました。
ポリの遺品を燃やしている時、他の本の間に挟まっていたのを見つけ、火の中から拾い上げたのです。
かなり燃えてしまっていましたが、難しそうな漢字が書かれていて、郡守の印が押されているのが分かりました。
大切なものに違いないとジョイは察しました。
イオンたちは、ポリの遺品も調べようと思い、やってくると、そこにいたのはジョイ。
口がたつジョイに、イオンたちは散々に扱われてしまいました。なにせ、恰好が恰好なだけに、怪しい者だとしかジョイには思えなかったのです。
生まれてこのかた、人に頭や口を叩かれたりなんぞした事の無いイオン。
口を叩かれた時など、いったい今、自分に何が起こった・・・と事態を把握できないほどに混乱するのが笑えました。お坊ちゃま然としたテギョンだけに、余計に面白かったです。
追い帰そうとしたジョイなんですが、3人が都から来た両班で、学識が高いと言うのを聞いて、協力してもらおうと思い立ちました。
離婚のための訴状を添削してもらおうと思ったのです。
ジョイは、離婚したいと思った理由を話しました。
姑の酷い扱いや、夫の頼りなさを説明しました。
丁度その時、ジョイを連れ戻しに来た姑とジョイのやり取りを見て、イオンも状況は理解したようです。
「でも、姑のせいだけじゃありません。」
と、ジョイは言いました。
「少なくとも、今よりは幸せになりたいんです。」
イオンたちは、ジョイにポリの話を聞きました。
ますますポリの行動に不審を抱きました。
しかし、遺品を燃やしてしまったとジョイが言ったのを聞き、がっくりしました。
イオンはユクチルとグパルに聞き込みを命じました。
死んだ暗行御史とポリに関する事だけじゃなく、村の事情というのを、詳細に村人たちから聞いたのです。
そして、いよいよ、役所に乗り込みました。
真っ白な衣服に改め、馬牌を示し、手勢を集めて役所に向かう様は、なかなかのもんです
イオンたちが役所に到着した時、そこではジョイの離婚訴訟の判決が降りた所でした。
実は、ジョイはあの燃え残った書類が郡守にとって重要な物だと気付いていたので、それをネタに郡守と交渉していたのです。
渡してほしかったら、離婚を認めるように・・・ってね。
ジョイ、やり手です
判決文書にジョイと夫の手形を押し、あとは郡守の印が押されるだけ・・・となった時、イオンたちが乗り込んで来たってわけ。
「暗行御史、出動」
という、ユクチルとグパルの掛け声とともに、一斉に手勢の者たちが駆け込んできて、郡守をはじめとした役人、兵たちは、皆、その場に平伏させられました。
で、郡守の不正をイオンが宣言しました。
イオンが問題視したのは、富の不正蓄財より前暗行御史とポリの殺人についてでした。
郡守は必死に殺人は自分がしたことではないと訴えました。
その時、郡守の視界の隅に、男が自分に向かって矢を番えているのが見えました。
郡守は殺されると思ったのか、すぐさま不正の罪は認めましたが、殺人は違うと言いました。
あれは・・・テソの手の者
ジョイは、それどころじゃありません。
自分にとっては自由がかかっているのですから。
それをイオンに訴え出ると、ジョイの姑は、ジョイが持っていた判決文書を取り上げ、破り捨てたのです。
呆然とするジョイ。
でも、そこでイオンが差し出したのは、ジョイが添削を依頼していた訴状。
それに、印を押し、ジョイに差し出しました。
ジョイ、離婚が無事成立しました