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2007年。
ノ・サンチョンは、次々にマルチ商法や詐欺を始め、お金を稼ぎまくっていました。
タイミングや情報力だけじゃなく、所謂悪知恵に長けていたということ、“仲間”に恵まれた()こともあり、勢いは右肩上がりでした。
そんな中、チョン・ソラムはまだイマイチ同調する気にはなれないでいました。
キム・ソンデの指示でノ・サンチョンについているけど、自分は本来は国会議員秘書だと言う意識です。だから、こんな胡散臭い人間ではなく、キム・ソンデの事務所に一刻も早く戻りたいと思っていました。
何度も、キム・ソンデに連絡を取ろうとしますが、門前払いを食っていました。
そんなチョン・ソラムの気持ちを、ノ・サンチョンは察していました。
飛ぶ鳥を落とす勢いで稼ぎまくっていたノ・サンチョンの商売も、それが詐欺だとばれる日が来ました。
動揺しまくるソン・ヨンジンとパク・グァンシンを殴りつけ、自分にも発破をかけてその危機を脱したようですね。
ある意味、根性座ってますわな。
2023年。
ジェファンは一見したところ、自殺にしか見えない状況でした。
残された携帯の中に、遺書らしき書き込みがありました。
怒りにまかせて取り返しのつかない事をしてしまった・・・とありました。
死んで罪を償います・・・と。
遺留品に車載カメラがありました。
見つかったカン次長の車から奪われたモノ
そのカン次長が発見されました。
高速道路の路側帯をふらふらと歩いていました。
保護されたカン次長は、ジェファンから逃げて来たとク・ドハンに言いました。
が、ナヨンがその場にいたため、それ以上は何も話しませんでした。
そして、自分が部下たちに捜されていたことを知ると、焦った表情を浮かべましたが、ク・ドハンが内密にしていると言うと、ほっとしたようでした。
ジェファンに拉致されたとは言ったものの、ジェファンが死んだと聞かされても、死因を尋ねることはありませんでした。ナヨンはそこに不審感を抱いたようです。
ク・ドハンは、そっと拳銃をカン次長に返しました。
ジェファンの遺留品の中にあったのかしらね。
ク・ドハンも部下たちも、カン次長を拉致したのはジェファンだというのは疑っていません。
しかし、何故解放したのか、何故自殺したのか、当時の担当刑事だったカン次長を殺さなかった理由等々、イマイチすっきりしないでいました。
3件の殺人事件の犯人はジェファンだと断定するのが妥当だと言う意見では一致していますが・・・。
ジェファンの事がニュースに上がりました。
3件の殺人事件の犯人として。
そして、イ・ビョンジュンは釈放されました。
ジェファンの検死でも、自殺したのは間違い無いだろうと言う結論が出ていました。
ただ一つ気になるのは、死亡直前の打撲痕が腹部にあるということ。酷いものではなく、軽い揉みあいでつく程度のものです。
法医学者は、死亡直前にもみ合いがあって、その後、自殺したと言う結論を出しました。
カン次長は拉致された時、目隠しと猿ぐつわをされていました。
ジェファンらしき人物がカン次長に聞いていました。
「解放したら、悔い改めますか?」
でも・・・。拉致の時、車をぼこぼこにしたのは、一人じゃなかったよね
別の人物も関わっていそうですが。
ク・ドハンは、カン次長にジェファンともみ合いがあったかと確認しました。
カン次長は認めました。
しかし、それ以上の詳細を調べようとするク・ドハンに、警察官が拉致されたと言うのは恥ずかしいからと止めさせようとしました。
ク・ドハンはそれを表向きの結論として受け入れました。
しかし、個人的見解があると、言いました。
刑事としては深堀りしたいですが、弁護士としてはもみ消すレベルと判断して幕引きします・・・と。
実は、カン次長がク・ドハンをこの一件の担当としたのは、元弁護士としての“深掘りともみ消しの区別”が出来る弁護士としての特性を見込んだからでした。
満足ですか?と、ク・ドハンがカン次長に聞きました。
ク・ドハンの部下たちも、ジェファン犯人説でこれらの一件を幕引きすることを納得しようとしていました。
しかし、内心ではモヤモヤしたモノを抱えていたのです。
ク・ドハンは、漏れの無い報告書を作成しろと指示しました。疑念は掘り下げて証明しろと。
「自分とは違って生粋の刑事だろ。」
了解ですと、部下たちは言いました。
これですっきりすると思ったようです。
ナヨンは、ク・ドハンを担当させた時から、警察上層部は事件の早期解決を狙っていると察していたようです。
だから、ジェファンの死で、全てをジェファンの責任として幕引きを図ろうとしているに違いないと。
だったら、自分がするしか無いと思いました。
で、ジェファンが出所後に会おうとした人物“ハン・ダジョン”に会う事にしました。
その話を聞いたク・ドハンは、同行することに。元々会う予定にしていましたからね。
ハン・ダジョンは、以前とは違って自棄に羽振りが良くなっていました。
暗号資産を扱う会社を経営しているようです。
ジェファンと会ったかどうかを聞かれると、一瞬否定し知らん顔をしようと試みました。が、バレバレですよね。
仕事を手伝ってもらおうと声をかけたと言いました。
ナヨンは、ハン・ダジョンの仕事をねずみ講と切り捨て、それを手伝わせようとしたのかと詰め寄りました。
どうも、これまでもあれこれとネズミ講や詐欺まがいの商売で荒稼ぎしてきたようです。
だから、ナヨンはハン・ダジョンを“被害者であり詐欺師だ”と称したのです。
ジェファンはその誘いを断ったようで、その後、音信不通だとハン・ダジョンは言いました。
ナヨンとク・ドハンが帰った後、不安げに何者かに連絡を入れたハン・ダジョン。
ク・ドハンと言う刑事が来たと報告。
指示通りした自分に影響が及ぶことは無いだろうなと念を押しました。
ジェファンの自殺の原因を聞こうとした時、電話は一方的に切られてしまいました。
ク・ドハンが珍しく怒りの感情をむき出しにしました。
それには理由がありました。
妹が殺された事件の犯人が、ハン・ダジョンと関係のある人物だったようです。
そして今回感じました。ハン・ダジョンは何か隠している事があると。
ジェファンから母親に送られて来た宅配便に住所が書いてあったのは、自分の死体を見つけてほしいと言う思いからだったのではとナヨンが言うと、ク・ドハンは疑問を呈しました。
母親思いのジェファンが、息子の死体を見つけさせようとするだろうかと。
ナヨンは気づきました。
ク・ドハンは、事件がまだ終わっていないと思っていると。
2011年。
チョン・ソラムがノ・サンチョンの指示で被害者の会に潜入していたことがばれました。
ノ・サンチョンの命令を受けて警護員と共に被害者の会を出て行こうとしたとき、イ・ビョンジュンとハン・ダジョンに出くわしてしまったのです。
イ・ビョンジュンは、男がノ・サンチョンの警護員だと言う事をすぐに思いだしました。
格闘となり、警護員がイ・ビョンジュンとハン・ダジョンを暴行する隙にチョン・ソラムは出て行きました。
ところが、出て来たところで、ジェファンとバッタリ会ってしまったのです。
悲鳴を聞いたジェファンが事務所に行き、そこで格闘に加わりました。
が、相手は手練れ。
あっという間に倒されてしまいました。
が、手近に見つけたナイフで、警護員に飛び掛かったジェファンは、刺し殺してしまったのです。
ジェファンが服役していたのは、こういう理由でした。
2023年。
事件の報告書提出を延期したと知ったカン次長は、ク・ドハンを問い詰めました。
ク・ドハンは矛盾点や疑問点があるからだと答えました。
そして質問しました。
どこで拉致されたのですか?と。
「私はミスをした。お前に任せたのは失敗だ。」
と、カン次長。
突然、ク・ドハンに自宅待機が命じられました。
前回、懲戒処分が勝手に解除されたことを問題にし、ただちに自宅に戻れと。
部下たちは、せっかくやる気になっていたのに・・・と怒りましたが、どうしようもありません。
その頃、被害者の会のメンバーにまたメールが一斉に配信されました。
以前と同じように、住所が書かれていました。
行けばわかる・・・と、ナヨンは書かれていた住所に向かいました。
カン次長が道端で事故を起こして停車中の車を発見。
近づき、声をかけました。
そこに、別の車が。
罠だったようです。