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突然、3件の殺人事件がノ・サンチョンと関りがあると考えを変えたカン次長。
その理由をク・ドハンが聞きました。
カン次長は殺害予告を受けていると言いました。
警察官なら、いわれのない殺害予告を受けることは珍しくない事のようです。ただそれらは、聞き流せるレベルのモノでした。
「だが、今回は怖い。」
と、カン次長は言いました。
死ぬ前に犯人を捕まえたいと言いました。
名分も無く捜査方針を変えるのは次長として外聞が悪いわけで。
だから、直接捜査して、被害者がチョン・ソラムだと判明したと言う事にしたようです。イ・ビョンジュンから聞き出した事実の裏付けをしたってことですね。
ク・ドハンは元弁護士ということもあって、そんなカン次長の心境を察していました。
「警察官が殺害予告を恐れないのは、後ろ暗くないからです。脅迫されても、それには何の名分もありません。しかし、次長が怖いと言う事は、後ろ暗さがあるんです。次長が考える犯人には名分があるということです。」
次長が考える犯人は誰ですか?と、ク・ドハンは聞きました。
カン次長は、名前を出したようです。
チョン・ソラムの事件現場の監視カメラにその姿が映っていました。
ナヨンも答えました。
“チョン・ジェファン”だと。
検察では、自白したイ・ビョンジュンを犯人として事件を収束させようとしています。
“上”から、検事に指示が出ています。
ビョンジュンは、自白は警察に強要されたからだと、供述を翻し、無実を主張しています。
いずれは無実だと分かるだろうから、それまで時間稼ぎをしようとビョンジュンは考えています。
カン次長はパク・サンドに何度もノ・サンチョンの生死を確認しています。
犯人はジェファンで、その目的は復讐なんだから、一番恨んでいる人物を差し出せば、自分たちは命拾いできると考えているのです。
それが、ノ・サンチョン。
ノ・サンチョンが生きているかどうかで、自分の出方も変わってくるということですね。
リストに載っているのは、カン次長だけじゃなく、パク・サンド検事長も・・・ですから。
パク・サンドはノ・サンチョンの生死については知らないと言いました。
詐欺によって莫大なお金を手にしたノ・サンチョンは、パク・サンドよりずっと地位が上の人物と繋がって行ったようです。
情報は入らなくなったと、パク・サンドは言いました。
ただ、パク・サンドはジェファンに執着しない方が良いと声を潜めてカン次長に言いました。
殺人犯は、ジェファンではないかもしれないから・・・と。
この直後、カン次長が襲われました。
突然、車を取り囲まれ、車をぼこぼこにされました。
慌てて拳銃を取り出そうとしたのですが、ダッシュボードに入れてあった筈の拳銃が無い
その瞬間、絶望的な表情になったカン次長でした。
ク・ドハンとナヨンがジェファンの母親に会いに行きました。
ナヨンは、ジェファン母から一緒に話を聞いて欲しいと頼まれたのです。
ジェファンは出所した後、一度実家に立ち寄ったけど、数日いただけで、また出て行ったっきりだと母親は言いました。
ジェファンは、“ハン・ダジョン”と言う女性に会うと言っていたようです。
ハン・ダジョンに会えば、解決すると。
ハン・ダジョンは、被害者の会の一員でした。
ナヨンは、ハン・ダジョンを称して『被害者であり詐欺師』だと言いました。
2011年。
カン次長に情報を流していたソン・ヨンジンは、ノ・サンチョンにばれて殺されかけました。
しかし、何とか生き延び、カン次長に連絡を入れました。
こんな思いをして情報を流したのに、警察はノ・サンチョンを取り逃がしてしまったと、ソン・ヨンジンは怒りました。
このまま警察と繋がっていては、自分の身が危ないと思ったソン・ヨンジンは、その日を境にカン次長とは手を切りました。
チョン・ソラムは、ノ・サンチョンの指示で目障りな被害者の会に入り込んでいます。会を引っ掻き回して、活動を邪魔することが、目的でした。
しかし、不安でした。
このまま、自分は見捨てられてしまうんじゃないかと思ったのです。
で、ノ・サンチョンに次の指示を仰ごうとしましたが、そのまま待てと言われるばかり。
不安は消えません。
ソン・ヨンジンは、キム・ソンデの事務所に乗り込みました。
怒りをぶつけましたが、反対に暴力を振るわれてしまいました。
が、諦めるソン・ヨンジンではありません。
ノ・サンチョンとの関係が世間にばれたら、国会議員のキム・ソンデも終わりだろうと脅しました。
その上で、ノ・サンチョンは莫大なお金を金に変えて国外に持ち出そうとしているとチクったのです。
2人の関係にひびを入れようと言う魂胆でしょうか?
2023年。
カン次長が無断欠勤しています。
全く連絡が取れない状況に、ク・ドハンは不吉な思いを抱きました。カン次長は殺害予告を受けて恐怖に怯えていたからです。
携帯の位置追跡をした結果、ぼこぼこになった車が発見されました。カン次長の姿はありません。
ク・ドハンはナヨンと共にジェファンの実家に行きました。
ジェファンから宅配便が届いたと連絡があったのです。
送り状に書かれていた送り主の住所に向かった二人。
そこで二人が見たのは、ジェファンの遺体でした。