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「好きです。」
と、ジェホンはセヨンに言いました。
一瞬驚いたようなセヨンですが、すぐに冷静になりました。大人です。
私も好きよと、セヨンが言いました。
セヨンの言葉を聞いて、ユニはそっとその場を離れました。
セヨンの言葉には続きがありました。
いとこのムンソンが・・・と言う。
つまり、従弟として好きだと言う事です。
そして、聞きました。
「私を好きだと言うのは、ムンソン?それとも、ジェホン?」
ジェホンは答えたのかな
悶々とする夜を明かしたジェホンとセヨン。
どちらも自分の本当の気持ちが分からない状態のようです。
いや、分かってはいるけど、言葉にしてはいけないと、セヨンは思っているのかもしれません。
翌朝、セヨンはユニに聞きました。ジェホンとはどういう関係?と。
ユニは正直に答えました。
ジェホンはユニの事を劇団の後輩としか思ってないけど、自分は違う・・・と。
ユニは、セヨンにも同じ質問をしました。
セヨンは、ジェホンに答えたように、いとこのムンソンとして好きだと答えました。
良かった・・・とユニ。自分が好きなのは、ジェホンなので・・・と。
ユニは、セヨンの気持ちも察しているのでしょうね。
釘を刺すように続けました。
「結婚も決まってるから、公私混同することも無いと思うけど。全てを持ってるセヨンさんが、何も持っていないジェホンを好きなる筈が無いのに。」
セヨン、何も言えませんでした。
言った後、ユニは少々自己嫌悪に陥ったようです。
ジェホンは、モヤモヤした気分を吹っ切ろうと、セギュを呼び出し、お酒を飲みました。
今では、セギュはすっかりジェホンを弟のように思うようになり、何でも話せる親友のように思っています。
ジェホンは、女性の心情について、セギュに質問しました。
セヨンの気持ちが分からないからですね。
まぁ、セギュの意見が役に立ったかどうかは分かりませんが。
一方、セジュンはムンソンを呼び出していました。
セジュンもまた、気持ちを分かってくれる人が他にいないと思ってのことのようです。
気持ちを理解すると言うより、今のところ、セジュンはホテルを憎み、ムンソンはグムスンを憎むと言う鬱々とした感情が似ていると言うことでしょうけどね。
サンチョルはテジュの話を聞いて、セジュンがムンソンをグムスンに会わせようと考えていると察しました。
それは何とかして阻止したいとセヨンは言いました。
で、一計を案じました。
グムスンがホテルで最期の時を過ごしたいと言っていると家族に話し、家からグムスンを連れ出しました。
セジュンは、それを聞いて、ムンソンを会わせる良い機会だと考え、ムンソンをホテルに連れて行ったのですが、待っていたのは、セヨンでした。
「このまま去ってくれる?」
と、セヨンはムンソンに言いました。
遺産は貰えるから・・・と。お金が目的でしょ?と。
ムッとしたムンソンが言いました。
「俺はばあちゃんを苦しめたいだけだ。俺と家族はばあちゃんに傷つけられた。そのお返しに来たのさ。」
グムスンは、ジェホンと一緒でした。
ジェホンがドライブに連れ出したのです。
ホテルの仕事に追われ、殆ど旅行をした事が無かったとグムスンは言いました。
行先は、ジェホンに任せると。
ジェホンは、北朝鮮の町の雰囲気に似た場所に連れて行きました。
お前の育った場所を案内してもらったような気がすると、グムスンは言いました。
最後に、セヨンも合流しました。
セヨンとジェホンが並んでいる姿を見ると、グムスンには自分とヨンフンの父ジョンムンの姿が重なりました。
幸せでした。
2人を見ながら、グムスンの意識は遠のいていきました。
2人は、慌てて病院に担ぎ込みました。
何とか、容体は安定しましたが、決して安心できるには程遠い状態でした。
心の準備をしてくださいと、主治医は言いました。
駆け付けて来たセジュンとセギュ、そしてジウォン、サンチョルとユニもやって来ました。
セジュンは、ジェホンを見ると、突然殴りつけました。
皆が止めましたが、セジュンの怒りは収まりません。
怒りと悲しみのぶつけ先は、ジェホンしか無かったのかもしれません。
サンチョルからムンソンにスーツケースが渡されました。
テジュは、ムンソンの父ヨンフンが受け取るべきお金だと言いました。
が、ムンソンは中身を確かめることなく、例の偽造パスポートを作った男にそのまま渡しました。
妻ジンスクの肝移植の費用として。
男は、ジンスクからの手紙を預かっていました。
ジンスクのことを考える時だけ、ムンソンは柔らかい表情になります。
とうとう、ジェホンとユニの正体を全員が知る事になりそうです。